花と緑の愛護に功績のあった民間団体を表彰する、「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰。今年は瀬谷区から三ツ境公園愛護会(丸山学会長)、宮沢の森愛護会(今泉衛会長)がともに受賞し、6月12日に千葉県柏市で行われた表彰式に出席した。
今年で27回目を数える全国「みどりの愛護」のつどいは、国民の祝日である「みどりの日」の制定を機に国土交通省が始めたもの。このつどいに合わせて表彰される団体は、各都道府県や政令指定都市、地方整備局の各長からの推薦を受けて審査され、決定する流れとなっている。今年度も各地の愛護会や緑化・保全活動を行っている団体など、130団体が受賞。横浜市からは三ツ境公園愛護会、宮沢の森愛護会を含めた3団体が受賞し、表彰式に出席した。皇太子殿下、同妃殿下も臨席され、式典の様子を見守られた。
三ツ境公園愛護会
三ツ境公園愛護会は公園美化活動のため、1999年に富士見台自治会が中心となって設立された。同会の活動対象となるのは三ツ境公園、三ツ境第2、第5、第7公園、「ハマロード・サポーター」として周辺道路の清掃・美化活動を行っている。普段は会員30〜40人を中心としながら、会員全員による月1回の定期清掃をはじめ、樹木の手入れや花壇の管理を実施。毎年メンバーが入れ替わるため、講習会を実施し、除草時の道具の扱い方をその都度確認し合っているという。
昨年3月には三ツ境公園内の遊具や階段、砂場などが新調され、園内は新たな装いに。丸山会長は「リニューアル後はより一層、季節ごとの花壇の作成などにも力を入れてきた」と日頃の取り組みに触れ、受賞を喜んだ。住宅地の中にあり、夏祭りや防災訓練など、地域住民が集う場となっている三ツ境公園。「公園での活動を通して、顔の見える地域づくりにもつながっている」と話し、今後の活動への意欲を見せた。
宮沢の森愛護会
宮沢連合自治会が中心となって、94年に設立された宮沢の森愛護会。登録メンバーは約100人で、普段は40〜50人が中心となって活動を行っている。活動場所の東山ふれあい樹林(1・8 ha)と宮沢ふれあい樹林(2・4 ha)は、小規模な緑地を保全・育成する市の制度「横浜ふれあいの樹林」と「特別緑地保全地区」に指定されている。同会は毎週土曜の保全や管理活動、パトロール清掃のほか、月1回の自然観察会やふれあい夏祭り、各団体との交流など、地域の中で活動を続けている。2年前には同会設立20周年に合わせ、記念式典を実施。翌年には記念誌を発行し、これまでの歩みを振り返った。「先輩方が20年間かけてやってきたことを忘れないためにも、節目を祝うことができて良かった」と今泉会長。今回の受賞について、「名誉なこと。嬉しい限りです」とコメントした。会員の一人である奈良部岩次さんも「次代を担う皆さんと、考え方を共有しながら活動を進めていきたい」とし、今後も引き続き自然環境を軸にした地域づくりを行っていきたいとしている。
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