「誰でも気軽に参加できる場所づくり」を目指し、下瀬谷地域ケアプラザに12月16日(金)、コミュニティカフェ「アロハ」がオープンする。認知症の人やその家族、障害のある人、子育て中の人などの、さまざまな相談にも対応。来年4月以降、毎月1回開催する予定だ。
厚生労働省が策定した新オレンジプランの策定の一つである「認知症カフェ」。全国で設置が進められ、先月初めて、瀬谷区内でも中屋敷エリアに開設された。同ケアプラザが新設するカフェは「さまざまな悩みを抱える人」を対象とし、あえて「認知症カフェ」というネーミングを外しているのが特徴。限定しないことで利用者の幅を拡げ、多世代交流の場としての位置づけも担う。「一般の人も含め、誰もが一息つける憩いの場所にしたい」とコーディネーターの藤波保さんは語る。12月16日(午後2時から4時・参加費100円)にオープンした後は、改善点などを話し合う時間を設け、来年2月に2回目を、4月から毎月1回の実施を目指している。
「アロハ」と名付けたのにも意味が。若い世代から年配の人まで「ハワイ好きな人が本当に多くて」と日頃、同ケアプラザで働くスタッフは話す。穏やかで温かいイメージがあり、世代問わず共通の話題に上がることの多いハワイをカフェのイメージに決め、名前を元気に呼びかける「アロハ」にした。フロアも南国の雰囲気たっぷりに仕上げ、フラダンス披露など、イベントの企画もしている。
9月には本格的コーヒーの淹れ方を身に付けようと、職員およびボランティアスタッフたちが講座を受講。プロからハンドドリップ式の手法を学んだ。「誰もがまた来たいと思うような、美味しい本格自家焙煎コーヒーを出したいです」と藤波さん。
担い手不足改善にも
ボランティアスタッフの高齢化などにより、担い手不足が叫ばれる昨今。同カフェでは職員やスタッフも楽しんで働けるような取り組みを積極的に採用している。アロハやムームー、レイなどの着用もその一つ。「明るく元気に、やりがいを持って働いてもらい、担い手さんの教育の場にもなれば。ゆくゆくは人材不足の改善につながると嬉しい」と藤波さんは語った。
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