瀬谷区民には馴染み深い、上瀬谷地区の「海軍道路」。この名称の由来を説明する案内板がこのほど、上瀬谷小学校東側交差点付近に設置された。
市道環状4号線の一部である「海軍道路」は、瀬谷中学校交差点付近から国道16号線に至る、約3Kmの直線道路。通勤・通学路やウォーキングのコース、春には桜の観賞スポットとしてもにぎわい、区内の名所の一つとなっている。
今回設置された案内板は、瀬谷区役所が作成。文章など掲示内容については、地図を元に瀬谷の歴史を調査している区民団体「横浜・瀬谷地図くらぶ」の田中常義代表が協力した。以前から「海軍道路」という名称が気になっていたと言う田中代表は、1998年頃から防衛庁(現防衛省)の資料を調べるなど、独自に調査を重ねてきた。その結果、「当時は、海軍道路沿いに、旧日本軍が整備した引込線が敷設されており、旧日本軍施設と、神中鉄道(現相模鉄道)瀬谷駅を結ぶ輸送等の役割を担っていた」(案内板より)とする見解に至った。田中代表はその後、区民の会の一員として、区に案内板設置の要望を出すなど働きかけ、区側も「どのような場所か、区民により知ってもらえれば」と設置を決定。調査・検討を行い、このほど完成した。
作成に協力した田中代表は、「案内板設置は区民にとって大きな意味のあること。こんなものがあったという証を後世に伝える手段になれば」と語った。
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