5月23日から25日にかけて横浜市消防訓練センターで開かれた「市消防救助技術訓練会」で、下瀬谷消防出張所・特別救助隊の第1係と第2係が各部門の最優秀賞を獲得した。2チーム揃っての1位は同隊にとって初の快挙で、市全体でも3年ぶりだという。この結果によって両係は、6月14日(水)の県大会に出場する。
この訓練会は、消防活動に必要とされる体力・精神力と、技術の向上を図るために毎年実施されている。「陸上」と「水上」に分かれており、選手たちは計14部門で競い合う。
同隊の第1係と第2係はそれぞれ「ロープブリッジ救出」と「障害突破」に出場した。ともに動作の安全性や確実性、所要時間などが審査される。上位進出するには全ての行動を完璧にこなした上で、タイムを縮める必要がある。昨年は第2係が障害突破で頂点に輝いており、今年は年明けからトレーニングを重ねてダブル最優秀賞を狙った。
メンタル強化、奏功
第1係は鈴木修平さんをリーダーとして千葉研志さん・松尾知人さん・米加田(めかた)翼さんの4人で臨んだ。ロープブリッジ救出では、上空に張られた20mのロープを渡り、要救助者を救出して脱出する。標準所要時間は1分15秒。
昨年はタイムこそ最速だったが、動作で減点があった。今年は技術だけでなく、大舞台に物怖じしない精神力を養うトレーニングにも励んだという。この訓練が実を結び、減点無し、2位を1・5秒離す46秒5を記録した。「昨年に悔しい思いをした分、嬉しいです」と鈴木さんは喜んだ。
平常心で制す
第2係のチームは、最優秀賞経験者であるリーダーの赤川武史さん・小園英志さん・草野亮さんに加え、加藤潤也さんと遠藤凌さんの5人編成。障害突破では、壁の乗り越え、はしご登はん、ロープ渡り、煙道通過などを行う。
連覇の期待がかかるなかで、「自分たちの出来ることをやるだけ」(赤川さん)と平常心で挑んだ選手たち。標準所要時間(2分37秒)を1分近く上回る1分39秒3という好タイムで1位を獲得した。減点も無く、同チームのこだわりだという「きれいに、速く」を体現した。
14日に県大会
県大会は、県総合防災センター(厚木市)で14日に開催。関東大会に進むためには、県で上位に入るとともに、横浜市の出場チーム内で1位になる必要がある。鈴木さんと赤川さんは「訓練の成果を思う存分発揮したい」「支えてくれている周囲への感謝の気持ちを持って臨みたい」とそれぞれ意気込んでいる。
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