瀬谷区や座間市などの中学生が集まる硬式野球チーム「横浜ヤング侍」の第4期生で、2016年ドラフト会議で読売巨人軍から6位指名された大江竜聖投手。高卒1年目のシーズンは2軍で12試合に登板し、62回2/3を投げて4勝3敗、防御率2・30だった。最速149キロの先発左腕として、2年目はローテーション入りが期待される。
大江投手は座間市出身。中学時代はヤング侍で活躍し、二松学舎大学付属高校(東京都)に進学。そして16年ドラフトで、憧れの杉内俊哉投手が所属する巨人入りを果たした。
「テレビで見ていた人が目の前にいる」と、入団当初は驚きの連続だった。「慣れない環境の中、日々学ぶものがあった」。キャッチボールでリリースの瞬間を意識するようになると、コントロールが向上。スピードより球質を求めるようになった。
忘れられない打者がいる。昨季23本塁打とブレークした山川穂高選手(西武)だ。「多少タイミングをずらしても柔らかく対応してくる。別格だった」。1軍レベルの選手との対戦で、プロの高い技術を肌で感じた。プロ一年目を「70点」と自己採点した大江投手。さらなる飛躍をめざし、シーズン終了後はウェートトレーニングで自分を追い込んだ。
負けん気は人一倍強い。「子どもの頃から我慢強かった」と評するのは、ヤング侍の藤澤昌央総監督。「一回りも二回りも大きくなった。チャンスが巡ってきたらつかんでくれると信じている」と期待する。
大江投手が課題として挙げたのは右バッターへのインコースの直球と、一年間投げ抜く筋力だ。「チームに貢献できるよう、投げる場所は関係なく頑張りたい」。1軍での初勝利をめざし、マウンドで躍動する。
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