認知症の早期対応を目指す「認知症初期集中支援チーム」がきょう1日、瀬谷区に新設された。設置医療機関は「瀬谷メンタルクリニック」(区内瀬谷)。患者やその家族を、専門職で構成する支援チームが支える。
予防と早期発見・対応が重症化を防ぐために重要とされる認知症。しかし、症状の判別が難しく、独居や「老々介護」などの家庭においては、進行した状態になってから医療機関を受診するケースも多い。
初期集中支援チームは、こうした問題を解決し、早期支援につなげる狙い。認知症の専門医、保健師や看護師などの専門職で構成され、関係機関からの相談・情報に応じて初期段階から関わり、医療・介護制度の利用を促したり、助言を行う。対象は、医療・介護サービスに掛かっていない認知症が疑われる人や、実際に発症している人など。サービスを受けていても、症状が強く、対応に困っている人も支援する。
横浜市では2015年度から事業に着手し、これまでに12区に設置してきた。2月の新設は、瀬谷区を含む4区。瀬谷メンタルクリニック院長で、チームの代表を務める松本香織さんは「支援が行き届かず埋もれてしまう人たちを、掘り起こしたい。チーム一丸となって取り組んでいきます」と話している。
市高齢在宅支援課によると、区内には認知症の人が約4000人いると推計されている。相談や問い合わせは区高齢・障害支援課(【電話】045・367・5716)、または近隣の地域包括支援センターへ。
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