瀬谷第二小学校(泉太郎校長)の4年生児童が、瀬谷区の農家による指導のもと小松菜を育て、2月1日に同校で販売を行った。土づくりから栽培や収穫、販売までを一貫して体験し、野菜づくりや農業への理解を深める狙い。
小松菜栽培は「総合的な学習の時間」で同校4年3組が昨年10月から取り組んできた。昨年前期は夏野菜を栽培したが一部は収穫に失敗。この反省を活かし、専門家である地元農家から知識や技術を学び、野菜を育て上げようと小松菜の栽培が決まった。
栽培にあたり、瀬谷区相沢で菜園「おくつファーム」を運営する農家の奥津亮司さんに協力を依頼。土づくりから指導を受けた。「小学生に野菜栽培を教えるのは初めてで(依頼は)驚いた」と奥津さん。休日も畑を訪れ、成長過程を観察するなど協力したという。
試行錯誤して販売へ
農家の畑を見て学ぼうと、児童が奥津さんの畑を訪れたことも。同クラス担任の中城早貴教諭によると、「畑を見て、子どもたちの中でゴールが明確になったようだった」と話す。先月23日には1回目の収穫を行い、採れた小松菜を給食の味噌汁に入れて全校児童が味わった。さらに一人でも多くの人に買ってもらおうと、児童らは宣伝にも挑戦。スーパーマーケットの協力を得て、店頭で手作りのチラシを配布した。
販売当日の朝には2度目の収穫を実施。大雪の影響で、葉が凍って白くなる「凍害」が発生し値段の設定に悩んだが、奥津さんのアドバイスで「250グラム100円」に決定。児童らは校内の正門近くに並び、積極的に声かけを行った。保護者や地域住民らが次々と購入し、完売すると、児童たちからは歓声が上がった。同クラスの梶本珠希さんは、「奥津さんのおかげで野菜づくりに興味が持てた」と嬉しそうに話した。
奥津さんは「よくここまで出来たと思う」とねぎらい、協力した今村淳一さんも「子どもたちとの交流が楽しかった」と振り返った。中城教諭は「凍害などトラブルもあったが、農家の方の協力と子どもたちの頑張りで乗り切ることができた。主体的に取り組む良い機会になったのでは」と話した。
売り上げ1万2600円の使い道は、形に残る物として活用するか、熊本地震の被災地へ寄付するなど、クラスで話し合って決めるとしている。
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