瀬谷区在住の俳優・坂部文昭さんによる朗読劇が1月24日、泉区の地域カフェ・コミュニティだんだん(NPO法人だんだんの樹)で開かれた。地域住民や坂部さんのファンら約10人が臨場感あふれる物語に耳を傾けて、会場は熱気に包まれた。
坂部さんは群馬県出身で舞台俳優として活躍し、テレビでは大河ドラマ『篤姫』にも出演。近年では地域での朗読活動などに積極的に参加している。今回の朗読劇は、地域交流を推進するだんだんが主催し、坂部さんが出演するのは2度目。
朗読したのは、斎藤隆介作の児童文学作品『モチモチの木』、『毎日正月』。藤沢周平作の『うぐいす』の3作品。はじめに坂部さんが作品の背景や作者、選んだ理由などを紹介し、穏やかな語り口で会場を和ませた。『モチモチの木』では主人公の少年・豆太とその祖父とのストーリーを表情豊かに演じ、たちまち観客を虜に。作品中では笑いが起こる場面もあり、情景が浮かぶ臨場感あふれる語りが披露された。
約1時間におよぶ朗読劇の後は、坂部さんを囲ってお茶を飲みながら世間話に花を咲かせた。
だんだんは2月で設立2周年。担当者は「地域の集いの場所として、これからもさまざまなイベントを開きたい」と話した。
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