蚕の神を祭神とする「白姫神社」(三ツ境)の奉賛会と三ツ境商店街がこのほど、オリジナルのパンフレットを完成させた。遷座60年という神社の歴史や年中行事に加えて、蚕のまゆ玉にちなんで各商店が開発した商品を掲載。神社と商店街が協力しながら、地域活性化を目指す。
遷座60年
白姫神社は、明治時代から昭和初期にかけて養蚕業が盛んだった阿久和地区の組合の守り神として、1909年に建立された。養蚕農家の減少に伴って1957年、人口が急増していた三ツ境に遷座。今も「衣の神」として住民から信仰されている。
商店街も、8月の例大祭に合わせた夏祭りを開催したり、氏子の女性たちが中心となって作った「繭玉みくじ」を店舗で販売するなど、神社と連携した取り組みを展開。今回は遷座60年という節目に、氏子で構成される奉賛会と協力してパンフレットを作った。
まゆ玉モチーフに商品を開発
パンフレットはA4判の三つ折り。神社の頁では、遷座に至るまでの経緯や三ツ境に「お迎え」した時の様子、漢字の「白」を図案化したという社紋の由来などを紹介。例大祭や新年参詣、不定期開催の親子で楽しめる映画上映会など行事も網羅した。
商店街は、まゆ玉関連商品を開発する独自プロジェクトについて掲載。シルクを材料としたシャンプーや眼鏡拭き、ライチをまゆ玉に見立てたサワーなど、8店舗1団体が試行錯誤して生み出したという商品が並ぶ。
製作部数は1千部で、プロジェクト商品を開発した店舗に配架している。今後は商店街のイベントなどで配る予定だという。商店街の渡辺薫さんは「パンフレットを見て、神社と店舗に足を運んでもらえれば」と期待を寄せた。
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