救助隊員が鍛錬の成果を競い合う「横浜市消防救助技術訓練会」が5月15日から17日にかけて市消防訓練センター(戸塚区)であり、障害突破に出場した下瀬谷消防出張所の特別救助隊が3年連続となる最優秀賞に輝いた。種目3連覇は、市全体の消防署のなかでも珍しいという。
この訓練会は、消防救助活動に不可欠な体力・精神力・技術力を鍛えるため毎年実施されている。水陸合わせて計13種目があり、それぞれに行動の正確性や時間を競う。今年は全区から400人近い参加があった。
障害突破は1チーム5人編成で、壁の乗り越え・はしご登はん・ロープ渡り・緊急脱出・煙道通過を行う。1位になるには、行動の減点が無いことが前提で、その上でいかにタイムを縮められるかが鍵となる。
同出張所から障害突破に出場したのは、昨年の経験者であるリーダーの赤川武史さん・小園英志さん・加藤潤也さん、そして仁木正志さんと横道拓郎さん。5人は3連覇に向けて今年1月から訓練を本格化させ、通常業務と並行しながらトレーニングに励んだ。「瀬谷消防署あげてのバックアップがあった。5人が訓練に集中できるよう、多くの人がサポートしてくれた」と、同出張所の中本繁一所長は振り返る。
大会では減点なし、タイムは標準時間(2分37秒)を大きく上回る1分38秒2(速報値)。2位の綱島特別救助隊(港北区)より0・2秒速いタイムだった。赤川さんは「練習でのベストタイム(1分35秒)には届きませんでしたが、本番でも安定した力を発揮することができました」と手ごたえを話す。
全国を目指す
今後の目標は、8月に京都府で開かれる全国大会に出場すること。そのためには、6月の県大会と7月の関東大会で上位進出する必要がある。過去2年は県大会を突破できず、「3回目の挑戦。リベンジしたい」と赤川さん。「まずは基本に立ち戻り、一つ一つの行動をより速く正確にできるよう訓練を積みます」と意気込んでいる。
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