小型無人飛行機ドローンのスクールを都内で開いてきたD―ACADEMY(アカデミー)(依田健一代表取締役/南台)と三ツ境自動車教習所(小林浩代表取締役/二ツ橋町)がこのほど、同教習所を講習会場とするドローンスクールを立ち上げた。自動車教習所で教室が開かれるのは横浜市で初という。
同アカデミー(【電話】045・520・7556)と同教習所が協力するスクールは、今月18日に開校。無人航空機の安全運航管理者の証明などを行う(一社)日本UAS産業振興協議会の認定を受けている。
カリキュラムは、測量技術やインフラ設備の点検手法などを学ぶ実践的な内容。教習所での座学と、国内最大規模のフライトエリアという千葉県君津市での実技、計4日間で行われる。受講した警備会社・(株)KSP(中区)の原郁典さんは「ドローンを有効活用した高度なセキュリティを目指しています。現場の生の声を聴くことができ、参考になります」と話した。
有用性を発信へ
依田代表は2016年に都内でスクールを開校。同アカデミーの講習プログラムは、全国16カ所の教室で行われているという。災害時のドローン活用にも積極的で、16年には瀬谷警察署と協力協定を締結。昨年には警察や消防を交えた訓練を同教習所で開いており、小林代表とも接点があった。
自動車学校を会場とするドローン教室は近年増えており、県内では小田原ドライビングスクールが今年7月に開校したという。横浜市初となる同教習所での教室は、同アカデミー東京神田校の移転というかたちで実現。今後は月2回ほどのペースで開かれる予定だ。
小林代表は「これまでは交通安全から地域貢献を目指してきました。災害時にも役立つドローンの人材育成に一役買うことで、防災でも貢献できれば」と意欲を見せる。依田代表は「教習所の教室を使用させていただくことで、教習生がドローンに関心を持ったり、その逆のケースもある。相乗効果が生まれれば」と期待する。また、海外では荷物の宅配から人命救助まで様々な場面でドローンが活用されているとし、「有用性を多くの人に伝えていきたい」と意気込む。
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