市内各区の救助隊員が競う「横浜市消防救助技術訓練会」が5月14日から16日にかけて市消防訓練センターであり、下瀬谷特別救助隊(2係)が障害突破の部門で第2位となる優秀賞を獲得。4年連続となる県大会出場を決めた。
訓練会は、消防活動に必要な技術や体力の向上を図るため毎年開催されている。種目は、障害突破や引揚救助など「陸上の部」(7種目)と、溺者救助など「水上の部」(6種目)があり、今年は370人超が出場した。
様々な災害現場を想定した障害突破は、補助者含めて5人1組で高塀の乗り越え、はしご登はん、ロープ渡り、煙道通過などをこなす。それぞれの行動を正確に行った上でタイムを縮める。
下瀬谷特別救助隊は、2016年から同種目を連覇していた。今年の選手は、前回も出場したリーダーの加藤潤也さん・小園英志さん・横道拓郎さん、新たに加わった宮原学さんと矢澤志孔さん。
訓練会当日は大雨。手や足元が滑り、ロープがたゆみやすくなるなど難しい環境での訓練会となった。雨を想定したトレーニングを積んでいた下瀬谷特別救助隊は、いつもより行動をワンテンポ落とすことを心がけたという。競技序盤に5秒ほどロスしたものの動じることなく競技を続け、減点なしの1分50秒で、港北区の綱島特別救助隊(1分47秒)に続く優秀賞になった。「ミスした時こそいつも通りに競技するよう意識してきました。巻き返せたことは大きい」と加藤さんは振り返る。
6月に県大会
県の訓練会は6月11日に県総合防災センター(厚木市)で行われる。7月の関東地区指導会に進むためには県で上位に入るとともに、横浜市代表3チームで1位になる必要もある。加藤さんは「一つ一つの行動をより改善して、タイムを少しずつ縮めていきたい」と意気込む。隊長の田丸景一さんは「消防署員や家族など支えてくれている人たちへの感謝の気持ちを持って臨んでほしい。アクシデントがあっても切り替えて最後までやりきれば、結果がついてくるはずです」と話した。
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