子どもの成長に役立つ製品やサービスを称える「第13回キッズデザイン賞」の受賞作品がこのほど発表され、瀬谷区に事務局を構える(一社)全国子育てタクシー協会(大野慶太会長)が提供する「子育てタクシー」が選ばれた。子育てタクシーは優秀作品ノミネートにも残っており、9月25日(水)の表彰式で最優秀賞などが決まる。
キッズデザイン賞(主催・NPO法人キッズデザイン協議会)は、子どもを生み育てやすい社会作りを目指して2007年に始まった。製品やサービスだけでなく制度や取り組みも対象となっており、今回は全国各地から263点が受賞した。さらに、子育てタクシーを含めた33点が最優秀賞や優秀賞などのノミネート作品に残っている。
子育てタクシーは、育児中の人や妊婦などをサポートする登録制サービス。全国各地のタクシー会社と子育て支援団体が連携して展開している。具体的には、たくさんの荷物やベビーカーを持つ親子の送迎、陣痛が始まった妊婦の産院までの送迎、夜間の発熱など急なトラブルに対応する。また、通園や通学、塾通いなど子ども1人の送迎も行っている点も特徴的だ。運転は研修を受けた認定ドライバーが担う。
瀬谷区に事務局
同協会は2006年、香川県高松市の子育て支援団体とタクシー会社などが協力して立ち上げた。今年3月末時点で30都道府県の151社が加盟しており、登録ドライバーは2000人を超える。区内の加盟会社は、同協会理事である石川治さんが代表を務める三ツ境交通(有)。
事務局は、区内瀬谷の子育て支援NPO法人まんま内にある。法人の前理事長である金子美津子さんが同協会の専務理事を務めていたことで、6〜7年前から事務局を担うようになったという。今は現理事長の金子真澄さんなどが事務局として子育てタクシーの普及に努めるほか、全国から寄せられる意見や要望に対応している。
金子真澄さんは受賞について「この機会に子育てタクシーを多くの人に知ってもらえれば」と期待を寄せ、石川理事は「受賞は社会的に認められたということ。ドライバーの頑張りが報われて嬉しい」と喜んだ。鶴見区で東宝タクシー(株)を経営する大野会長は「加盟会社は47都道府県を網羅しておらず、横浜市でも利用できるエリアが限られている。多くの方にご利用いただけるように、仲間を増やしていきたい」と今後の目標を語る。
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