介護サービスの質向上や人材育成、処遇改善などで実績を挙げた事業所を表彰する「かながわベスト介護セレクト20」がこのほど発表され、瀬谷町の特別養護老人ホーム愛成苑(平本千恵子施設長)が選ばれた。
この制度は優良事業所を表彰し、奨励金を交付することで県内介護業界のサービス向上や人材確保などを促そうという狙い。審査項目は利用者の要介護度の維持・改善、職員の働く環境整備、特徴的な取り組みなど。県地域福祉課によると、今年度は110事業所から申請があり、愛成苑を含む20事業所が受賞した。11月2日の「介護フェアinかながわ」で表彰式が行われた。
要介護度改善に貢献
受賞について「要介護度の改善が評価された」と平本施設長。2018年度で利用者100人のうち10人が要介護度を1以上下げた実績を持つ。嚥下障害のあった要介護度5の利用者が1日1食ご飯を食べれるようになり、介護度を3に引き下げた。今では自力で立つことや本を読むことも可能になったという。
また愛成苑では職員それぞれに、必要なスキルの習得や希望に沿った内容の研修を年間を通じて用意。平本施設長は「利用者の希望を叶えるために、職員全員で専門家を呼んだ勉強会や意見交換などをしてケアを進めてきた」と話す。
10年を振り返って
愛成苑は社会福祉法人愛成会(平本敏理事長)が運営し、2009年に開設。今年9月に10周年を迎え、平本施設長は「最初の3年間は勉強。この3年間があったから職員の育成や、利用者に良いサービス提供をしようと深く思えた」と振り返る。開設から携わってきた平本秀真事務局長は「介護業界で働きたいと思う人を増やしていくためにも、今後も魅力を発信しつつ地域づくりに貢献できれば」と語った。
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