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瀬谷区版 公開:2020年7月23日 エリアトップへ

横浜隼人坂本薫さん 方言のアクセント一冊に 小田原から横須賀まで

社会

公開:2020年7月23日

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本を手に持つ坂本さん
本を手に持つ坂本さん

 横浜隼人高校で国語科の非常勤講師を勤める坂本薫さん(36/小田原市在住)がこのほど「神奈川県の方言アクセント 小田原から横須賀まで」(発行/春風社)を完成させた。単著としては初の著書となる。

 小田原市や寒川町、三浦市など県内6地域の言葉のアクセントについてまとめられた一冊。様々な語例をもとに分類し、各地域特有の様相や変遷を紹介している。坂本さんは「特に70〜80代は、家族間や職場などのコミュニティによって言葉の発音を使い分けている」と指摘。また、「都市部から離れるほど方言は残り、方言を使うコミュニティがなくなれば、その方言は消えてしまう」と語る。

言葉は地域の文化

 坂本さんは小田原市出身。自分に”なまり”はないと思っていたが、友人から言葉のなまりを指摘されたことから研究を始めたという。國學院大學大学院の博士論文の一環として、2013年から同校で教鞭を執りながら、各エリアで取材や調査を進めた。調査は仕事の合間や夏休みなどを利用し、現地で方言や言葉の発音などを記録。神奈川県は東京都と隣接していることもあり、なまっていないと思っている人も多く、調査では言葉の発音に特徴があるコミュニティをいかに見つけ、接点を持つかが課題だったという。

 調査が終わった後には協力者と食事をしながら、地域について深く知る機会もあった。「言葉は地域全般の文化を知る手段。地域を知ることで研究が進んだ」と坂本さん。今後は他エリアの方言の記述を続けながら、若い人の言葉についても着目するという。「コミュニティがあるところに必ず方言はある。若い人の言葉の実態についても研究を進めていきたい」と意気込んだ。同著は250頁、3700円(税抜)。アマゾンなどのオンラインストアや書店での注文で購入可。

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