「子どもたちが患うことが無いように」--。南台在住の浅野幸江さんは、落葉高木の一種であるムクロジの種を使ったストラップ作りに取り組んでいる。
ムクロジは漢字で「無患子」と書くことから、子どもが病気を患わず健康に育つことを願う縁起物とされる。実の大きさは1〜2cmで、皮をむくと黒々した種が現れる。
ストラップを作り始めたのは、およそ3年前。所属する「緑地保全地区を核にしたホタルの里山づくり実行委員会」が整備している緑地にムクロジがあり、落ちた種の活用を思いついたという。ムクロジの黒色を引き立てる、赤色や青色のビーズなどと組み合わせ、色鮮やかに仕上げた。完成品は行事などで1個500円ほどで販売。「縁起物のムクロジを多くの人に知って欲しくて。『こんなに綺麗な玉があるんですか』と驚く人も多いです」と目を細める。
自然保護の視点も
地区センターやコミュニティ・スクールで、水墨画教室を開く浅野さん。同委員会のほか、荒廃竹林の整備や環境学習支援を行う「NPO法人楽竹会」にも所属。緑地再生のイメージ像を水墨画で表現するなど、その技術を生かして自然保護に取り組む。ムクロジのストラップについても、「地元でとれた種を使っているから意味があるんですよね」と話す。
ムクロジがある緑地は近年、台風などによる倒木が多く、今年は種の量が少なくなる見込み。「目標だとか大きな事は考えていませんが、緑地が綺麗になって少しでも(ストラップを)作れれば」と話していた。ストラップの問い合せは同会の奈良部さん【携帯電話】090・4924・1827。
![]() 黒い種を活用して作成
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