区民の芸術文化行事や講演会など様々な催しが開かれている「瀬谷公会堂」が11月1日、リニューアル10周年を迎える。運営業務責任者の車秀徳さんは「利用者により満足してもらえるように、これからもスタッフ一同頑張りたい」と更なるサービス向上に意欲を見せている。
音響を重視
瀬谷区総合庁舎の1・2階にある瀬谷公会堂。1971年に開館した旧公会堂の老朽化などにより、新総合庁舎の完成(2012年)に先行するかたちで、10年11月1日にリニューアル。およそ500人を収容可能な講堂、会議室や和室を備えた施設として生まれ変わった。
車さんによると、現在の講堂の特徴が優れた音響だ。世界各地のコンサートホールを手掛ける(株)永田音響設計(東京都)が携わり、観客席の左右の壁に反響材が設けられているほか、天井も反響しやすい構造になっており、きれいな音色が響くという。公会堂では講演会や集会など様々な催しが行われているが、瀬谷は吹奏楽やカラオケ大会など音楽イベントが多く開かれてきた。
「生きたホールに」
リニューアル以降、利用者は増加傾向にあり、19年度の講堂の稼働率は90%を超えていた。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で3月から5月まで臨時休館。行事が全くない状態が続いていたが、6月から段階的に再開できるようになり、9月の講堂稼働率は約76%まで上がっている。
17年から管理者を務める車さんは節目を迎え、「大勢の方にご利用いただいています」と感謝の気持ちを抱く。また、臨時休館中に「講堂は多くの人に利用されてこそ『生きる』と感じました」と説明し、「これからも『生きた』ホールになるよう取り組んでいきます」と語った。
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