瀬谷区 社会
公開日:2020.11.05
いい歯の日
「お口の健康を保ちましょう」
区歯科医師会長に取材
11月8日は、日本歯科医師会が1993年に定めた「いい歯の日」。この日に合わせて、歯科保健啓発活動が全国で展開される。当紙では、区民の口腔の健康維持に取り組む「瀬谷区歯科医師会」の大内昇会長にインタビュー。新型コロナウイルス感染症の影響や歯科医院の感染症対策、日常生活における注意点などを聞いた。
--新型コロナの影響で受診控えが懸念されています。コロナ禍における歯科治療の重要性などを教えて下さい。
「新型コロナが社会問題としてクローズアップされ始めた2月や3月は、歯科診療中は飛沫が飛ぶため感染リスクが高いので、無理に通院しないほうが良いという趣旨の報道がありました。これは、新型コロナがどんな感染症なのかはっきりしていない時の話で、今のところ、歯科診療中に感染が発生したという報告は確認されていません。また、口の中の状態が良くなく不衛生な状態だと、コロナウイルスの感染により肺炎を起こした場合、誤嚥性肺炎など細菌性肺炎を併発し、重篤化のリスクが上がります。コロナウイルスは鼻腔・口腔から感染することもあり、口の中を健康にきれいに保つことが重要です」
--歯科医院は、どのような感染症対策を行っているのでしょうか。
「私たちはこれまで、あらゆる感染症を想定して世界的な標準予防策に基づいて診療を行ってきました。特にコロナ禍においては、これまで以上に感染症対策に気を配っており、マスクやグローブ、フェイスシールドなどを活用しながら日々の安全管理に取り組んでいます。また、研修や勉強会などを通じて、新型コロナについての最新の情報を学ぶように努めています」
日々の予防
--口腔の健康を保つために、どのような点に気を付けて生活を送るべきでしょうか。
「基本的にはこれまでと同様に、日々の歯磨きやうがいなど個人で出来る予防に取り組んで下さい。口の中を良好に保つために、定期的に歯医者に通院することも大切だと思います。受診時にお願いしたいのが、事前のお問い合せです。医院によっては3密回避のために、患者数や診療内容・時間を制限している所もあります。コロナ前と体制が変わっている可能性もありますので、訪問前にお問い合せいただいた方が良いと思います」
--本日はありがとうございました。
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