意識不明の重体だった60代男性を協力して救助・救命したとして、区民5人が10月30日、瀬谷消防署(西川浩二署長)から表彰された。表彰されたのは中山俊之さん(38)、井上郷子さん(47)、田中光子(てるこ)さん(71)、田代哲也さん(53)、奥澤幹雄さん(70)。
瀬谷消防署によると、事案が発生したのは10月3日の午前9時頃。阿久和西3丁目の路上をバイクで通りかかった中山さんが、道路沿いの幅50cmほどの集水枡に頭から転落し、身動きできない男性を発見した。そこに井上さんと田中さんが駆けつけ、さらに田代さんと奥澤さんも加わり、集水桝から引き揚げることに成功。男性は意識のない状態だったものの、普通救命講習などを受講した経験のある奥澤さんと田代さんが交互で心臓マッサージを行ったところ息を吹き返した。男性は、田中さんの119番通報で駆けつけた救急隊によって病院に搬送。その後は後遺症もなく、既に社会復帰を果たしているという。
「(集水枡から)足が2本伸びた状態の男性を見てとにかく驚きました」と発見時の様子を振り返る中山さん。井上さんと田中さんは「みんなで引き揚げても、意識が無くてもう駄目かと思いました。心臓マッサージで息を吹き返して本当によかった」「なんとかしなきゃと必死でした。5人いたからこそ、助けられました」とそれぞれ話す。心臓マッサージを施した田代さんと奥澤さんも、「過去に普通救命講習を受けた時に、胸骨圧迫だけでも効果があると教わっていた。それが役に立って良かった」「(男性が)社会復帰されているということを聞き、安心しました」と胸を撫で下ろした。
感謝状の贈呈式は同署で行われ、西川署長が5人に手渡した。西川署長は、誰も救命活動をしなかった場合、命が助かったとしても後遺症が残っていた可能性が高いとして、「皆様の勇気ある行動が、救助された方の人生を大きく変えたことになると思います」と5人を称えた。
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