瀬谷菊友会の足立武夫さん(83・旭区)の手がけた小菊盆栽・石付三幹(いしづけさんかん)が、菊づくりの愛好家が技術を競う県菊花大会で県知事賞を受賞。天候不順で思うように花が咲かないなか、苦心して仕上げた作品が評価された。
同大会は神奈川県菊花連盟と日比谷花壇大船フラワーセンター(鎌倉市)が毎年行っており、今年は同センターで10月28日から11月23日まで開催。約300人から600点ほどの出品があり、同連盟の関係者による審査が行われた。最高位は農林水産大臣賞。足立さんは、農林水産大臣賞に次ぐ県知事賞(小菊盆栽部門)に選ばれた。
足立さんの作品は「野知の松」という菊の花と根、石などを用いて、山に根を下ろして力強く屹立する古木を表現している。難関作業の一つというのが、作品の見栄えを左右する根作りだ。数カ月かけて、土台となる石の高さより数cmほど長くなるよう根の生育を調整しながら、太さも均一にする。「10本のうち3本上手く育ててば良い方」と足立さんは説明する。
今年は天候にも悩まされたという。多雨だった7月から一転して8月は酷暑になり、9月は日照不足と、なかなか花が開かなかったそう。「ここ10年は天候不順が当たり前だけど、今年は特に大変だった」。苦労しながら完成させた作品は県知事賞を獲得したが、「もっと出来の良いものを作れたはず」と話す。
見る人を笑顔に
若い頃から盆栽に興味があり、定年退職後の2001年に瀬谷菊友会に入会。他団体にも参加して腕を磨き、これまでに文部科学大臣賞や都知事賞を獲得した。
「花を見ていると心が和むし素直な気持ちになれる」と、見る人を笑顔にする作品を目指す。「新型コロナで暗くなりがちだけと、少しでも明るい気持ちになってもらえるようこれからも頑張りたい」と意気込んだ。
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