横浜隼人高等学校の加藤珠海(たまみ)さん(2年)がこのほど、第103回全国高校野球選手権大会キャッチフレーズコンクールで、全国1万512点の中から最高賞となるグランプリを受賞した。作品「繋ぐ想い、挑む夏。」は、今夏の同大会公式ポスターやパンフレットなどにも使用される予定だ。
朝日新聞社、朝日放送テレビ、朝日放送ラジオの主催、日本高等学校野球連盟の後援の同コンクール。同新聞社担当によると、野球部員以外の高校生にもキャッチフレーズを考えてもらうことで高校野球や大会に関心をもってもらおうと、1993年から行われているという。全国の高校生が対象で、今回は昨年10月1日から11月2日までに、1万512点の応募があった。
加藤さんの受賞理由については「大会を盛り上げるにふさわしい『躍動感』、高校生らしい『清潔感』、歴代キャッチフレーズにない『新鮮さ』などを基準に、中止となった昨年の大会後にふさわしいものとして選考した」と説明する。
先輩の想いを繋ぐ
高校野球が好きで、これまでに春と夏の2度、阪神甲子園球場で試合を観戦したことがあるという加藤さん。「嬉しさよりも受賞に驚きました」とし、作品については「新型コロナの影響で中止となってしまった昨年の大会や中心となっていた先輩たちの想いを、私たちの代が繋いでいくという気持ちを込めました」と話した。
同校の佐藤憲子教諭は「私たちはペンで甲子園に行く」という思いを掲げ、現代文授業の課題として生徒から作品を募ったという。「言葉で様々な思いを伝えることができるからこそ、高校野球を盛り上げる力になれれば」と思いを語った。
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