瀬谷第二小学校(渡辺正規校長)の6年3組の児童がSDGs(持続可能な開発目標)の一環として、小松菜の栽培に挑戦している。食品ロスの課題に着目し、栽培体験を通して地産地消への理解を深めようという取り組みだ。
SDGsの一環で
SDGsは2030年までの達成を目指す国際目標で、貧困や自然環境・まちづくりなど世界中のあらゆる課題に対応した17の目標が定められている。同クラスでは「飢餓をゼロに」や「産業と技術革新の基盤をつくろう」などの目標を掲げており、4月から学習を進めてきた。
担任の杉本亘教諭によると、児童たちはSDGsについて学びを深めるなかで食品ロスに着目。作られた野菜が売れずに廃棄され、農家が立ち行かなくなる実態を知ったという。「この問題を解決するためには、地域で作られたものは地域で消費することが必要だと、クラスの考えがまとまった」と杉本教諭。横浜市の地場野菜である小松菜の栽培を通して地産地消を体験して、その良さなどを知ろうと取り組みを始めたという。
横浜FCとコラボも
6月18日は小松菜の苗をプランターに植え替えたり、畑の雑草を抜く作業を実施。児童たちは苗を丁寧に持ちながら、真剣な表情で作業にあたっていた。新明花音(かのん)さんと河内寛子さんは、「友達と協力しながら植え替えました。収穫が楽しみです」「身近なところから食品ロスを減らすために、給食を食べ残さないようにしています。地産地消を含めて、これからもSDGsに取り組んでいきたいです」とそれぞれ話した。
この日は、横浜FC の元選手でクラブリレーションズオフィサーを務める内田智也さんが同校を訪問。植え替えなどを手伝いながら、子どもたちと交流を深めた。
同校と横浜FCは昨年度、SDGsの推進でコラボレーション。児童が端材を活用して作ったキーホルダーに、クラブマスコットであるフリ丸の焼き印を押していた。今年度も引き続き連携していく予定で、内田さんは「自分たちの活動やSDGsに関連することを交流を通して伝えていきたい」とコメントした。
今後は8月頃に小松菜の収穫を内田さんも交えて行う予定。
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