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公開日:2021.08.05

オリンピック競泳
本多選手(東野)が銀
幼少期からの夢舞台で

  • 銀メダルを手に笑顔を浮かべる本多選手(※提供写真)

  • エールを送った聡子さん(左)

  • あづまの幼稚園の卒園アルバムで、本多選手が書いた将来の目標

  • あづまの幼稚園の職員と、五輪出場や銀メダルを祝う横断幕

 東野在住の本多灯(ともる)選手(19歳/アリーナつきみ野スポーツクラブ)が、7月28日に開かれた東京オリンピック競泳男子200mバタフライ決勝で銀メダルを獲得。3歳で水泳を始め、幼少期から五輪を目指してきた本多選手。初出場の大舞台で快挙を成し遂げた。



 競泳界のホープとして注目されている本多選手。今大会は全体8位で決勝へ。決勝は序盤から中盤にかけて4位と好位置をキープすると、残り50mからのラストスパートで2人を抜き去り、自己ベストの1分53秒73で2位に輝いた。競技直後のインタビューでは「自分の思い通りのレースができた。銀メダルが取れたのですごい嬉しいです」と喜んだ。



13年越しの約束



 3人兄弟の末っ子。地元のあづまの幼稚園に通い、二つ橋小学校を卒業した。鶴見大学付属中学校と日大藤沢高校を経て、現在は日大在学。



 「小さい頃からとにかく水が大好き」と母親の聡子さん。2歳の頃には水泳を習う兄に付き添ってプールに行き、聡子さんが見ていない瞬間にとび込んだこともあったそうで、「水を怖がることもなくて。目が離せなかった」と振り返る。



 3歳で水泳を始め、5歳の頃にアリーナつきみ野(大和市)へ。卒園アルバムには「おおきくなったらだれもぬかせない、プールのせんしゅになりたいです」と書き、当時から大きな夢を抱いていた。聡子さんはこの目標に「ともるなら、なれるよ!オリンピックにつれていってネ!」と返しており、13年越しに約束が実現したかたちだ。



 聡子さんと夫・正光さんは決勝当日、同クラブで息子の勇姿を見守った。序盤の泳ぎを見て、調子の良さを感じたという。ラスト50mでは名前を叫びながら応援。快挙達成に、「本当によく頑張ったと思います。『お疲れ様』と声をかけてあげたいです」と喜ぶとともに、「家に帰ってきたら、ゆっくりくつろいで欲しい」と労わった。



「明るい灯(ともしび)に」



 あづまの幼稚園でも、職員や園児らが決勝を観戦。メダル獲得後、五輪出場が決まった時に掲げた横断幕のすぐ横に「銀メダルおめでとう」というメッセージを添えた。



 佐久本政義さんと橋本忍武さんは本多選手を保育した経験を持つ。正光さんとも親交のある佐久本さんは当時を振り返り、「とても質問の多いお子さんでした。分からないことがあればすぐ聞いてきて好奇心旺盛」と懐かしむ。



 銀メダル獲得について橋本さんは「幼稚園の頃からオリンピックに出たいと言っていました。まさに有言実行。とても素晴らしい」と称賛。佐久本さんは「(メダルが決まった時は)足が震えました。名前のように、今の時代に明るい灯を掲げてくれてありがとうと伝えたい」と感謝の想いを口にした。

 

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