南台グラウンドを拠点とする「南瀬谷ライオンズ」(内藤三喜男監督)が、県内の強豪54チームが揃う「専修大学カップ 県学童軟式野球選手権大会」(7月31日〜8月6日)で優勝した。2回戦から準々決勝の3試合を全て1点差で勝利するなど、勝負強さが光った。
同大会は、専修大学と県野球連盟の主催。県下49地区から選ばれた54チームが、トーナメントで優勝を争う。コロナ禍で中止となった昨年をのぞいて、2006年から毎年行われており、区内チームの最高成績は瀬谷ライダーズ(19年)と南瀬谷ライオンズ(18年)の準優勝だった。
快進撃続く
南瀬谷ライオンズは1977年に発足。福岡ソフトバンクホークスの松本裕樹投手が在籍していた08年には、市小学生野球連盟(YBBL)大会の春・秋連覇をはじめ、80戦以上の公式戦で負けたのは1回のみと大記録を打ち立てた。
この世代に迫る活躍を見せているのが、今シーズンのチームだ。これまでに全国共済旗争奪横浜市少年野球大会とYBBL春季大会、区少年野球春季大会などを制しており、公式戦26勝1敗と快進撃を続けている。
内藤監督によると今年は6年生が12人、5年生が4人と高学年の選手が揃い、能力も高く、「1番から9番までどこからでも得点を狙える」陣容だという。特に、走力に優れた1番・小田倉優真選手(6年)と2番・渡邉翔塁(かける)キャプテン(同)の出塁から、3番・平野駿選手(5年)と長打力のある4番・松坂絢汰選手(6年)のバッティングで初回から点を狙う。守備は小幡一球投手(同)、キャッチャーの渡邉キャプテン、ショートの小田倉選手が要だ。
劇的勝利
専修大カップは、僅差で勝つ試合が多かった。内藤監督がターニングポイントと振り返るのが、若葉台リトルバーズとの3回戦。序盤に先制され、打線は相手投手の好投に抑えこまれた。1点ビハインドで迎えた最終7回裏、大本徠斗(らいと)選手(6年)がツーベースヒットで出塁すると、送りバントとスクイズが成功して同点。ノーアウト1・2塁の特別ルールで始まる延長8回裏は、ツーアウトまで追い込まれたものの、2人の走者が同時に盗塁を狙うダブルスチールから1点を奪い、逆転勝利を収めた。
勢いに乗った南瀬谷ライオンズはトーナメントを勝ち進み、元石川サンダーボルトとの決勝を6対1で制した。内藤監督は「劣勢でも諦めない心が勝利を呼び込んだ」と選手を称賛。渡邉キャプテンは「危ない試合もあったけど優勝できて嬉しい」と喜んだ。また、優秀選手に中村知景(ちかげ)選手(6年)が選ばれた。
これからの目標は9月中旬に始まるYBBL秋季大会で、松本投手が在籍していた世代以来の連覇を狙う。渡邉キャプテンは「他のチームも春から強くなっていると思う。打線から良い流れを作り、自分たちの世代で連覇を成し遂げたい」と力強く目標を語った。
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