神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
瀬谷区版 公開:2021年12月16日 エリアトップへ

瀬谷警察署 × タウンニュース合同企画防犯・交通安全特集 犯罪から街を守るのは地域の『目』!

社会

公開:2021年12月16日

  • LINE
  • hatena
詐欺防止や交通安全を呼びかけるプラカードを持つ村田署長と本多選手
詐欺防止や交通安全を呼びかけるプラカードを持つ村田署長と本多選手

 タウンニュース瀬谷区編集室では瀬谷警察署と防犯・交通安全特集を企画するにあたり、村田秀之署長と、東野在住で東京オリンピック競泳200mバタフライで銀メダルを獲得した本多灯(ともる)選手(19歳)の対談インタビューを実施。現在の特殊詐欺の手口や交通事故発生状況、犯罪や事故から身を守る術について語り合った。

カード詐欺盗が最多

 -今年の瀬谷警察署管内の特殊詐欺の被害状況を教えてください。

 村田署長「1月から11月末までの被害件数は28件で、前年同期比で2件減りました。被害額は約3600万円。前年同時期と比べるとおよそ700万円減っていますが、依然として高い水準です。その一方で、今年は金融機関やコンビニエンスストア店頭での通報によって36件も特殊詐欺を防ぐことができました(前年同期比プラス25件)。特殊詐欺防止に対する機運が高まっているように思えます」

 -手口で多いものは。

 村田署長「最も多いのはキャッシュカード詐欺盗(11件)。警察官や区役所職員を騙る犯人が『キャッシュカードの交換が必要』などと被害者宅を訪問して、カードをすり替える手口です。最近では本当の警察官や職員であると騙すために、まったく別の人間が複数回電話をかけてくる場合もあります」

 -本多選手はこの手口を知っていましたか。

 本多選手「オレオレ詐欺など代表的なものは知っていましたが、こんな手口があるとは驚きです。やはり詐欺は許せないですね。なんとか被害数をゼロにしてもらいたい」 

犯人が嫌う”録音”

 ―詐欺を防ぐにはどうすればいいでしょうか。

 村田署長「犯人は通話の録音を嫌がります。そのため、常に留守番電話に設定するか、電話に迷惑電話防止機器をつけるといった対策が有効です。本当は電話に出ないのが一番なのですが、なかなか難しいところがあると思います」

 本多選手「電話で警察官を名乗られると信じてしまいそうですが、迷惑電話防止機器をつけることで詐欺防止につながりそうですね」

交通事故が増加

 -今年の交通事故の状況を教えてください。

 村田署長「11月末までの人身事故発生状況は338件で、前年同期比でプラス20件。死者数は1人で前年同期比でマイナス2人となっています」

 -事故の傾向は。

 村田署長「時間別にみると、午前8時から10時にかけてが50件以上と最多。また、死傷者の約半数は自転車や二輪車を利用しており、交差点などでの右左折時や、追突などが多くなっています」

ちょっとした注意を

 ―具体的な対策はありますか。

 村田署長「やはり、右左折時の丁寧な安全確認です。ちょっと注意をするだけで事故を防ぐことができます」

 -本多選手は交通安全で普段気を付けていることはありますか。

 本多選手「自転車で練習などに行く時はイヤホンをつけず、自動車や通行人など周囲の音が常に聞こえるようにしています。最近はエンジン音が静かな自動車も多いため、歩きスマホもしません。交通事故は運転者だけでなく、歩行者も周囲に気を付ける意識を持つべきだと感じます」

日頃から意識しよう

 ―最後に区民へのメッセージをお願いします。

 村田署長「瀬谷区は2027年に国際園芸博覧会が開催予定となっており、今後ますます賑やかな街になります。事件や事故が起こらないために必要なのは、地域を見守る皆さんの『目』です。近所の挨拶や、ちょっとした声かけなどのコミュニテイが犯罪抑止、事故防止につながるのです。警察署としても皆さんの力もお借りしながら、地域防犯や交通安全に尽力して参ります」

 本多選手「僕らアスリートは一度飲んだペットボトルから目を離したら、それは飲まないようにしています。目を離した隙に薬物を入れられ、ドーピング違反に追いやられる可能性があるからです。そういったことを含めて、日頃から身を守る意識を持つようにしています。詐欺や事故も日頃から意識すれば、防ぐこともできるはず。一緒に気をつけようと伝えながら、行動していきたいですね」

 -本日はありがとうございました。

キャッシュカード詐欺盗を実演する村田署長と本多選手
キャッシュカード詐欺盗を実演する村田署長と本多選手

瀬谷区版のローカルニュース最新6

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

3月28日

平時から災害時までサポート

平時から災害時までサポート

横浜市が避難ナビ

3月28日

利用促進へ官民学が連携

阿久和団地ぽかぽかプラザ

利用促進へ官民学が連携

広報ツールやイベントで

3月28日

義援金を受付

能登半島地震

義援金を受付

赤十字社が12月まで

3月28日

災害に強い地域を目指して

災害に強い地域を目指して

植木区長と網代会長が対談

3月28日

4月から「瀬谷区版」は「旭区・瀬谷区版」となります

【Web限定記事】タウンニュース社からのお知らせ

4月から「瀬谷区版」は「旭区・瀬谷区版」となります

3月28日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook