旧上瀬谷通信施設の土地利用で計画されている公園に関連して、区内の地区連合町内会長で構成される「瀬谷区上瀬谷通信施設返還対策協議会」(網代宗四郎会長)が12月22日、横浜市に要望書を提出。区民アンケート調査に基づき、多様な施設や設備、誰もが利用しやすいデザインの採用などを求めた。
(仮称)旧上瀬谷通信施設公園は跡地内の南東地区で計画されている。昨年5月に策定された基本計画(原案)によると、「『みどり』で広がる暮らしの風景」が基本テーマとなり、広さは約45ヘクタール。現段階では、スポーツやアウトドア活動を楽しめ、災害時の広域応援拠点にもなる「みどりの賑わい・レクリエーション」、自然や農体験などを行う「みどりの発信」、自然観察や環境学習に取り組める「みどりの実践」、この3エリアが上瀬谷の自然を生かしながら整備される予定となっている。
アンケート調査も
同協議会は跡地利用や返還の課題を話し合い、区民の意見を関係機関に伝えるため2015年に設立。19年には土地利用に関する要望書を提出していた。
今回は区内24校の小中高生と連合町内会・自治会、公園利用が想定される25団体にアンケート調査を実施。その結果は要望書にも添えられた。
要望は各エリアで検討されている施設ごとにまとめられ、「賑わい・レクリエーション」では大規模イベントを開ける草地広場、四季の花が楽しめる大花壇、シンボルとなる桜並木などを記載。「発信」では区の自然や歴史を知れる展示や酪農体験などの施設、「実践」では車いす利用者や高齢者などが楽しめる散策路、日本文化を体験できる庭園などが盛り込まれた。また、全体的な部分として十分な駐車場の確保や、瀬谷駅と三ツ境駅からのバス運行を望む声などもあった。
22日は同協議会の網代会長、奥津敏雄副会長と澁谷悦旦副会長が、市環境創造局の遠藤賢也局長に要望書を提出。また、瀬谷区の植木八千代区長も同席した。
網代会長は「将来にわたり市民が愛着を持って快適に楽しく利用できる公園になって欲しい」と期待を寄せるとともに、子どもたちの意見に触れて「次代を担う世代の視点。重く受け止めて欲しい」と呼びかけた。遠藤局長は「(要望書を)真摯に受け止めて、地域に愛され、郊外部の拠点となれるよう検討していきます」と話した。
市は22年度中に基本計画を策定する予定。
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