横浜隼人中学・高等学校の女子卓球部が3月に開かれた全国大会に出場し、中学が3位、高校が5位に輝いた。全国トップの突出した選手がいないなか、コーチや卒業生、地域住民、後援会のサポートを受けながらチーム一丸となって練習に取り組み、上位進出を果たした。
強豪として知られる同校女子卓球部。全国大会における団体の最高成績は中学が優勝、高校が3位と実績を残している。
強さの要因は、選手をとりまくサポート体制。コーチに加えて、卒業生や地域住民などが指導するケースもある。また、2010年には後援会組織が発足。現在は100人弱の会員が在籍し、部の活動を支えている。
「人とのつながりが隼人の武器」と顧問の岸昌宏さん。選手たちは周囲のサポートを受けて、練習や大会に臨んでいる。
中学3位
第23回全国中学選抜卓球大会は3月26日と27日に愛媛県で開かれ、団体には48チームが出場。シングルス4試合とダブルスで勝敗を決める。
隼人の中学チームは、2年生以下の個人戦(21年)で全国ベスト8の島村果怜(かれん)主将(現中3)とベスト16の澁川日和選手(同)を中心とした編成。また、コンビネーションを磨いてきたダブルスも武器に挑んだ。
予選は全勝。各ブロック1位によるトーナメントの初戦では、留萌(るもい)中学校(北海道)を3対1で破った。益田中学校(島根県)との準々決勝は島村主将と澁川選手のシングルスと、ダブルスを制して3対2で勝利。準決勝は、優勝した貝塚第二中学校(大阪府)に2対3で惜敗した。
島村主将によると、初日に思うように戦えなかったことから全員でミーティングし、気持ちを切り替えたという。3位については「驚きもあったけれど、負けて悔しい」と受け止める。
今後の目標は夏の全国制覇。島村主将は「3年生を中心に声を掛け合って練習し、今よりレベルアップした状態で大会に臨みたいです」と意気込みを話した。
高校5位
3月18日から21日に栃木県で開かれた第49回全国高校選抜卓球大会。団体は強豪56校が揃った。
昨年末から年明けにかけて、成績不振だったという隼人の高校チーム。年末の関東大会では約13年ぶりに、ベスト4入りを逃していた。「チームが一つにまとまっていなかった」と武山華子(かこ)主将(現高3)。1月から試合と同じ緊張感で練習に取り組み、プレー以外でも規律正しく行動できるよう見直すなど意識改革を図った。「出来るところから改善を心掛けました」と振り返る。
今大会は予選を全勝すると、決勝トーナメント初戦で龍谷大学付属平安高校(京都府)と対戦。シングルスでは中村光選手(現高3)が2ゲーム先取されるも、残り3ゲームを全て制す逆転劇を見せ、チームの勝利を手繰り寄せた。準々決勝は桜丘高校(愛知県)に1対3で敗れた。
武山主将は5位入賞について「悔しかった。この結果で満足している人はいないと思う」と話し、これからは夏のインターハイ制覇を目指すという。「新1年生を上手く巻き込むことが大事。隼人の伝統である日本一という目標を忘れず皆で戦いたい」と語る。
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