三ツ境在住のピアニスト林直樹さん(30)の初となる地元コンサートが5月27日(金)、瀬谷公会堂で開かれる。林さんと交流のある人々がファンクラブを結成して企画したもので、世話人の久保薗祐子さんは「子どもから高齢者まで多くの人に演奏を聴いて欲しい」と来場を呼びかけている。
林さんは三ツ境小学校と原中学校の出身で、4歳でピアノを始めた。小学生の半ばから高校3年までは野球に打ち込み、引退後に音楽の道を志して昭和音楽大学へ。首席で卒業後、同大学院修士課程音楽芸術表現専攻を修了。今は同大学で講師を務めながら多数のオペラプロダクションに携わり、演奏活動も行う。
「息子の同級生。ピアノの凄さは当時から評判でした」と久保薗さん。友達からのリクエスト曲を教室のオルガンで再現するなど、子どもたちや保護者の間で注目される存在だったという。
久保薗さんは三ツ境小の地域コーディネーターを務めており、林さんの大学卒業コンサートに感銘を受けて三ツ境小での特別授業を約6年前に企画。授業は2〜3年続き、児童が聴き入る様子に大人たちのなかで「この体験を多くの人に届けたい」と地元コンサート開催の機運が高まった。
コロナ禍で企画は中断していたが、昨秋に同大学で行われたソロリサイタルをきっかけに再燃。林さんと関わりのあった学校教諭や三ツ境小でボランティアに取り組む人など10人によってファンクラブが結成された。5月にコンサートを開くことが決まり、メンバーらは様々な団体のサポートを受けて協力者の募集やチラシの作成、チケット販売に取り組んできた。
小学生や高校生との共演も
コンサートは久保薗さんが代表を務める「街のつどいの広場ほっとカフェ」の主催。共催にファンクラブなど。当日は2部制で、第1部では「エリーゼのために」や「トルコ行進曲」の聴きどころなどを、林さんがレクチャーする。第2部は、特別授業を受けたことのある高校生や音楽教室に通う小学生との連弾、「鐘」や「ラ・ヴァルス」などの独奏が予定されている。
午後5時30分開演(30分前開場)。チケット(全席自由/当日券あり)は一般1500円、中高生1000円、3歳〜小学生500円。キッズエリアあり。予約はファンクラブ【携帯電話】070・8393・6534(午前10時〜午後6時)、または【メール】funclub0527@gmail.comへ。
「まっすぐな人柄が力強い演奏に表れている」と林さんの魅力を語るファンクラブの吉田正枝さん。久保薗さんは「繊細かつダイナミック。三ツ境が生んだ若いアーティストをぜひ多くの人に応援してもらえれば」と期待を寄せる。初の地元コンサートに臨む林さんは「沢山の方々に支えられ、準備を進めることができました。精一杯の感謝を込めて、音の贈り物を未来に繋げられるよう、心を込めて演奏します」とコメントした。
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