「あと何を買おうかな」と財布を握りしめながら店頭に並んだキャンディやチョコレート、スナック菓子などを真剣なまなざしで選ぶ子どもたちがいっぱい-。相鉄線三ツ境駅南口富士見通り沿いに駄菓子屋「ミックル堂」が6月10日、オープンした。オーナーは社会保険労務士法人などを営む菅野誠通・舞さん夫婦。舞さんは「友だちや学校のことをいっぱい話してくれて。とっても楽しそう」と話す。
地域貢献のため
開業は子どもたちが楽しめる居場所を作ることが目的の一つだが、もっとも心がけているのは地域貢献。収益金は全て地域のために還元する考えだ。誠通さんは商店会メンバーとして地域活動を行っているが、「地域貢献したいけど、その方法が分からない人が多いはず。そういう人に参加してもらえれば」という。仕入れや家賃・光熱費などの固定費は、この活動に賛同する個人や団体から集め、店番はボランティアに手伝ってもらう構想。
子どもだけでなく大人も集えるようにと、商品棚の奥にはワークショップや会議、作業などができる場所があり、トイレ、キッチン、Wi-Fi環境、プロジェクターも完備する。
社会経済の勉強
子どもたちの社会・経済勉強の場としても考えてる。計算に慣れるようにと、菓子の値段は1円単位で表示。今後は仕入れ価格と利益を両方表示する予定で、誠通さんは「15円のお菓子を一つ売ると何円儲かるかが分かれば、稼ぐことの大変さを知り、儲けを何に使えるかも実感できるはず」と経済の循環も伝えたいという。ほかに子ども向けのワークショップや一日店長など、さまざまな企画が進んでいる。
※ミックル堂=三ツ境104の6 午前11時〜午後5時(不定休、半日休みの場合あり) インスタグラム(miccle396)で詳細発信
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