横浜市教育委員会は7月22日に臨時会を開き、阿久和小学校(瀬谷区阿久和南)といずみ野小学校(泉区和泉町)を統合する方針を決定した。横浜市内で最も児童数が少ない阿久和小の学校規模適正化などを図るもので、統合は2024年4月の見通し。
統合校の名称は「いずみ野小学校」。学校・施設は現在のいずみ野小が使用され、通学区域は両校を合わせたエリアとなる。初年度(24年度)の児童数は12学級351人と推計されている。
今後は市立学校条例の改正案が市会に提出され、市会での議決を経て正式に統合が決まる。
開校40年で児童減少
阿久和小は1982年4月に開校。これに先駆けて同年2月に県営阿久和団地の5棟が完成している。市教委の資料によると、開校時の児童数(一般学級)は約200人で、88年のピーク時には672人が通っていた。しかし、児童数は年々減少を続け、現在の児童数は一般学級52人と個別支援学級13人。一般学級数は6学級で「小規模校」に位置付けられており、今後もこの状態が継続する見込みという。
いずみ野小は78年開校。阿久和小と同じく児童数は減少傾向で、現在は一般学級302人、個別支援学級14人。
統合に向けては昨年から今年4月にかけて、自治会町内会の関係者や保護者、小中学校長などによる検討部会が5回開催された。同部会は統合案や使用校舎、通学区域などを検討したほか、児童や住民アンケートを参考に統合校の名称も決定。意見書をとりまとめ、市学校規模適正化等検討委員会に提出した。
阿久和小の開校と同じ82年に開店し、自身の子どもも同校に通っていたという泉屋佐藤商店(阿久和団地ショッピングセンター内)の佐藤厚子さんは統合について「阿久和小の児童が社会科学習で来店したり、お菓子を買いにきたりしていたから寂しい」と受け止める。一方で、「(統合によって)友達が増え、色々な経験が出来ることは子どもたちにとって良いことかもしれませんね」と話していた。
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