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公開日:2022.09.01

太極拳
区内初の演武集団が初陣
ねんりんピックのリハで

  • リハーサル大会に出演するエイコーン※グループ提供写真

  • エイコーンのメンバー※提供写真

 瀬谷区で初となる太極拳の演武グループ「Acorn(エイコーン)」がこのほど、「ねんりんピックかながわ2022」のリハーサル大会に出場。約3年かけて創りあげてきた演武を初披露し、念願の"デビュー"を果たした。今後は神奈川県の選手権大会出場を計画しており、将来的にはねんりんピックを目指す。



 中国発祥の太極拳は呼吸に合わせたゆったりとした動きが特徴で、下半身の筋肉や持久力、平衡感覚などを養うことができる。若い人から高齢者まで年齢に関係なく取り組める健康法として、日本での愛好家も多い。



 区内では2002年、「瀬谷太極拳クラブ」(現・瀬谷拳周会)が発足。06年には8クラブ加盟の「瀬谷区太極拳協会」が設立された。



3年かけて磨き



 エイコーンは拳周会の会員によって、ねんりんピックのリハーサル大会出場を目指して19年に結成された。瀧本弘子さんを監督として、リーダー長谷川あつみさん、谷内公美さん、館岡千恵子さん、矢島美代子さん、菅原晶子さん、庄司澄江さん、村山由美さんの8人で構成される。エイコーンは英語で「どんぐり」という意味で、選手全員が同じような背丈であることから命名された。



 4分間の演武は、「24式」と呼ばれる型を自由に組み合わせて行う。隊列編成も重要で、全体の統一感や調和も審査対象となる。練習を重ね、演武内容を試行錯誤してきたメンバー。特に隊列変化には苦心し、「自然にフォーメーションを変えられるよう頭を悩ませました」と長谷川さんは振り返る。



 リハーサル大会は11月の本番に向けて運営面などを確認するもので、7月24日に大和スポーツセンターで開かれた。本大会には出場しないが、「エイコーンにとってはリハーサルが本番であり、とても大きな一歩」と拳周会の小滝濶(ひろし)会長。メンバーたちは本番さながらの環境で練習成果を発揮し、「初挑戦だったが自信につながった。やればできる」と手ごたえを感じている。



 "デビュー戦"を終えての目標は、23年1月の県選手権大会。来年のねんりんピック(愛媛県)にもつながる大会だ。長谷川さんは「リハーサル大会で見つかった隊列の改善点も直していきたい」と、演武に更なる磨きをかけていく考えだ。

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