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瀬谷区 社会

公開日:2022.11.03

配食通じて地域見守る
たんぽぽの会が25周年

  • 集中して作業する会員。お弁当作りは時間との闘い

  • 27日に調理した、たんぽぽの会のメンバー

 南瀬谷地区をエリアとする配食サービスボランティア「たんぽぽの会」(西村喜久代会長=人物風土記に関連記事)が今年度で創立25周年を迎えた。お弁当の配達を通じて交流を育み、地域の見守りにも貢献してきた。

 10月27日午前、南瀬谷小学校コミュニティ・スクールの多目的室ではお弁当を作る作業が急ピッチで進められていた。2時間ほどで60個以上を完成させるため、会員が調理から盛付、箱詰めまで作業を分担してこなす。

 作りたてのお弁当は同コミスクのほか、南台ハイツ内の集会所など2カ所に届けられ、利用者の手に渡る。15年以上利用しているという山下徑子さん(88)は「手作りで心がこもっているから美味しい」と毎週木曜日を心待ちにしている。

献立にこだわり

 同会は1997年に発足。高齢者を対象として、祝祭日をのぞく毎週木曜日にお弁当を提供している。現在のボランティア会員は約30人で、利用者は50人超に上る。

 お弁当は400円。美味しく季節感あるものを提供しようと、献立に工夫を凝らす。主食の肉と魚を交互にしながら季節の食材を取り入れ、クリスマスや七夕、敬老の日などイベントに合わせたメニューも盛り込む。

 配食を通じた見守りも大きな目的の一つだ。毎週利用している人が受け取りに現れず、家に行ったところ倒れている姿を発見して救命につながったケースもある。「スタッフや利用者同士でお話することを楽しみにしている人も多いですよ」と西村会長は説明する。

 同会では10月24日、「25周年感謝の会」を開催して節目を祝った。創立者でもある西村会長は「これまで一緒に活動してくれた仲間や、励ましてくれた多くの方々に感謝しています」と話すとともに、「これから先も元気の限り続けていきたいですね」と意気込んでいる。

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