今年４月に開校する横浜瀬谷高校の久祢田啓嗣校長が12月８日、校章をデザインしたとして、神奈川工業高校（神奈川区）デザイン科１年生の鈴木陽（はる）さんに感謝状を贈呈した。

　横浜瀬谷高校は、瀬谷高校と瀬谷西高校の再編・統合によって新たに設置される学校。校章デザインについては昨夏、県内の高校などから飽きのこないシンプルなものなどを条件に募集。１３９件の応募があり、校内外の投票による審査を経て、鈴木さん考案の作品が採用された。

生徒の飛躍と成長へ

　鈴木さんがデザインした校章のテーマは飛躍。「横浜」と「瀬谷」のイニシャルであるＹとＳを配置し、流れるような曲線で表現しながら、生徒たちの成長と飛躍への想いを込め、翼のような形にしたという。また、六角形には調和や安定、長寿の意味を持たせた。基調の青色は、自然に囲まれた学校の涼しげなイメージを表している。

　感謝状贈呈式は、神奈川工業高校で行われた。初めてという校章デザインについて鈴木さんは、「理念や歴史を込めて表現することに四苦八苦しましたが、学校の印象や色の意味など多角的な視点から調べて完成させることができた」とコメント。「一人一人の心に残るようなシンボルとして、生徒たちの青春に寄り添ってくれれば」と期待を込めていた。