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瀬谷区 トップニュース教育

公開日:2023.01.19

瀬谷西高校
地産地消のリゾット開発
区内飲食店で販売

  • 地産地消PJのメンバー。11月のイベントでもリゾットを販売した※提供写真

  • 生徒たちが試行錯誤を続けて完成させた商品

 瀬谷西高校の生徒が区内の名産を用いて開発したチーズリゾットなどを含む「瀬谷西プレート」が、瀬谷駅南口近くの「たまごCaféごはん」で1月10日から提供されている。同校の八木絢子さん(3年)は「とても美味しい地産地消のメニュー。多くの人に食べて欲しいです」と呼びかける。

 2023年度に瀬谷高校と再編・統合される瀬谷西高は学習成果を地域のレガシーにしようと、SDGs(持続可能な開発目標)に関するプロジェクトを21年度から進めている。名産を活用した商品開発もその一環で、区内産業への理解を深めて地域活性化につなげる狙い。

 開発に取り組んできたのは、八木さんを含む「地産地消プロジェクト」のメンバー約20人。21年度はうどやとうもろこしなど区内産品を学ぶとともに、200年以上の歴史がある川口糀店(竹村町)でこうじ作りのこだわりを聞いた。

 22年度からは本格的な開発に着手した。4グループに分かれ、瀬谷の野菜を用いた茶碗蒸し、川口糀店の甘酒を取り入れたリゾットやカルボナーラなどを試作。たまごカフェごはんのオーナーで瀬谷西高出身の櫻庭あかねさんの協力とアドバイスを受けて、リゾットを採用することになった。

 メニュー決定後も試作を重ねた。当初は甘酒と牛乳を入れていたものの水分が蒸発しきらず、甘酒のみ用いることに。味付けも試行錯誤し、まろやかながらも濃い味に仕上げたり、温泉卵をのせるなど改良に努めた。

名産を活用

 「瀬谷西プレート」の内容はチーズリゾットとスパゲティサラダ、日替わりメニュー(ミネストローネ、またはチャウダースープ)。日替わりメニューでも区内の野菜や川口糀店の甘酒が活用されている。価格は900円(税込)で、3月25日までの期間限定で販売。4月以降はチーズリゾット単品がメニュー入りする予定だという。

 こうした商品開発に初めて取り組んだという八木さんは「とても良い経験になりました。瀬谷西高校が無くなってしまっても、たまごカフェごはんに行けばリゾットを食べられると思うと嬉しいです」と笑顔。櫻庭さんも「瀬谷西高校の最後の生徒たちが一生懸命作ったメニュー。ぜひ味わってもらえれば」と話している。たまごカフェごはん(瀬谷4の9の1)の営業時間は午前11時〜午後4時で、日・祝定休。

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