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公開日:2023.04.27
上瀬谷跡地公園計画
環境アセスで説明会
来場者から意見相次ぐ
旧上瀬谷通信施設の公園整備に関して、横浜市が環境影響評価制度(環境アセスメント)に基づく説明会を4月21日に瀬谷公会堂で開き、計画概要や影響の予測・評価結果を説明。56人が来場し、質疑応答では渋滞や土壌汚染の対策を求める意見などが挙がった。
同制度は事業が環境に及ぼす影響を調査・評価して公表。意見募集などを通じ対策を検討する。調査・予測の手法を記す「方法書」や、結果を記載する「準備書」など複数の段階があり、21日は準備書の説明会だった。
市職員の説明によると、公園の広さは約65ヘクタール。方法書の段階から約20ヘクタール拡張された。園内のエリアはサクラ広場や大花壇がある中央、アウトドアや飲食・物販の施設を備えた北、野球場や運動広場を整備する西、日本庭園や体験農園を楽しめる東の4地区に分かれている。
着工は2023年度で、国際園芸博覧会(27年)の開催中は中断。全面供用開始は43年度の予定。
職員は工事と施設が生物多様性や湧水の流量、大気質などに与える影響を解説し、対策を講じることで「環境保全目標は達成されるものと評価している」とした。渋滞については、事業区域を含む周辺エリアの交差点において処理能力の限界を超えておらず、交通に著しい影響を及ぼさないという。混雑対策としては、工事期間中の車両ルート分散化や土日・祝日における走行時間と台数の調整、開園後の園内における5カ所の駐車場整備などが挙げられた。
渋滞や土壌汚染を懸念
質疑応答では、交通渋滞を心配する声や更なる対策を求める要望などが挙がった。跡地一帯が市の広域避難場所に指定されているため、工事中の対応を確認する質問もあり、職員は「関係部署で協議を進めており、避難先が無くならないようにする」と回答した。また、防衛省による19年と20年の調査で跡地の国有地に土壌汚染が見つかったことから、その影響を懸念する声や完全除去を求める意見が相次いだ。
説明会は21日も含めて瀬谷区と旭区で4回行われ、合計100人超が訪れた。準備書の縦覧と意見書提出は5月8日(月)まで(土日・祝日除く)。縦覧場所は瀬谷区と旭区の区政推進課広報相談係など。会場での説明内容と同様の動画も8日午後5時まで市ホームページで公開されている。
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