瀬谷区役所が5月31日の世界禁煙デーに合わせて、たばこの健康被害や受動喫煙の危険性を伝えるパネル展を区庁舎2階の区民ホールで開いている。瀬谷区は市内18区で最も喫煙率が高く、区では区民への啓発を強化したい考えだ。会期は6月6日(火)まで。
喫煙率、18区で最も高く
健康に関する市民意識調査(2020年度)によると、瀬谷区における20歳以上の喫煙率は25・8%で、市平均(20・1%)を5・7ポイント上回っている。また、喫煙者のなかで未成年と同居している人は26・3%。家庭で受動喫煙の状態にある人は13・3%に上る。いずれの数値も、市内18区で最も高い。その一方で、たばこをやめたいと考えている割合は16・5%と市内で15番目に低いという。
区健康づくり係の職員は区の喫煙率などが高い理由について分析は難しいとした上で、「家族など身近に吸っている人がいると、たばこに対するハードルも低くなるのでは」と推測する。
現状伝える
パネル展はWHO参加各国が定める世界禁煙デーや、厚生労働省の禁煙週間(5月31日〜6月6日)を受けたもの。5月22日から実施しており、「まずは瀬谷区の現状を知って欲しい」と職員。喫煙の有無に関わらずたばこの危険性を多くの人に伝えたいという。
展示は来庁者の目に止まりやすいようにと、イラストや写真を多く盛り込んだという。たばこを吸うことでかかりやすくなる病気や、主流煙よりもニコチンやタールといった有害物質が多く含まれている副流煙などについて解説。また、「たばこを吸い終わってから何分以上経てば、子どもを抱っこしてよい?」などクイズ形式で受動喫煙を学べるパネルもある。
「喫煙はがんや生活習慣病などと深く関わり、吸っていなくても受動喫煙もある。健康を守るために煙を吸わないよう意識して欲しい」と職員。また、「コロナ禍が落ち着いてきたなかで、区民の健康増進の取り組みをより一層進めていきたい」と更なる啓発に意欲を見せていた。
区では区内在住・在勤者を対象に、呼気中の一酸化炭素濃度やニコチン依存度などを把握できる禁煙相談を受け付けている。予約・問い合わせは同係【電話】045・367・5745。
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