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瀬谷区 社会

公開日:2023.09.28

園芸博とTP(テーマパーク)の計画進む
旧上瀬谷通信施設

  • 観光・賑わい地区で計画されている「KAMISEYA PARK」(仮称)のイメージ

 瀬谷駅北口周辺から環状4号線(海軍道路)を2Kmほど北進した場所に位置する「旧上瀬谷通信施設」。2015年に米軍から返還され、約240ヘクタールと広大な跡地では「2027年国際園芸博覧会」(GREEN×EXPO 2027)や、次世代型テーマパークを核とした街づくりなどが計画されている。

 開催まで3年半の同博覧会。昨年11月に国内では37年ぶりのA1クラスという最大規模で行われることが決まり、今年4月には公式ロゴマークも正式決定した。9月19日には俳優の芦田愛菜さんが公式アンバサダーに就任するなど、盛り上がりを見せつつある。

 開催期間は27年3月19日から9月26日で、主催者が目指すのは「グリーン万博」。持続可能な社会を目指す国際目標「SDGs」の達成年(30年)が近づくなか、自然と人と社会が共に持続していくための「最適解」を発信するとしている。

 基本計画によれば、シンボルガーデン、国や国際機関、自治体・企業などの出展、コンペティションなどが計画されている。また、産学官・市民の連携として様々な展示・体験プログラムなどのコンテンツを複合させた「Village(ヴィレッジ)」、世界の食を体験できる「Farm to Table STREET」などが予定されている。

日本コンテンツ活用

 いま大きな注目を集めているのが、旧上瀬谷通信施設のゾーンの一つ「観光・賑わい地区」の街づくりだ。三菱地所(株)が事業予定者に決まり、31年頃の開業を目指して「KAMISEYA PARK」(仮称)の整備が進められる予定。年間来街者数の見込みは1200〜1500万人超。

 同地区の中心を担うのが、ジャパンコンテンツとテクノロジーを用いた次世代型テーマパーク。リアルとバーチャルを融合させた体験など、幅広い世代が楽しめる空間を創造するという。そのほか、「駅前」「公園隣接」「環4西」の3ゾーンでは地域住民が日常利用できる商業施設、自然をコンセプトとした商業店舗、バスターミナルなどが計画されている。

 旧上瀬谷通信施設の街づくりは観光・賑わい地区に加え、新しい都市農業のスタイルを目指す「農業振興地区」、新技術を活用した国内物流の拠点「物流地区」、同博覧会のレガシーを継承して防災機能も併せ持つ「公園・防災地区」も予定されている。ここ5〜10年で大きく変化していく跡地。渋滞対策などによる近隣住民の生活利便性や安全・安心の確保も重要で、これからの街づくりが注視される。

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