瀬谷区 社会
公開日:2023.09.28
ハウさんとティエンさん
日本語能力試験の最難関に合格
区内特養や教室で学び
外国人向けの教室「にほんごせや」に通うグエン・ビエット・ハウさん(25歳/ベトナム)とグエン・ティー・キム・ティエンさん(36歳/ベトナム)がこのほど、世界で活用されている「日本語能力試験」で最も難しいN1に認定された。
同試験は日本語を母語としない人たちを対象に測定・認定するもの。1984年に始まり、2011年には60万人超が受験するなど世界最大規模の日本語試験だという。
認定レベルは5段階。N1は複雑で抽象的な文章の構成・内容を理解できる読解力と、まとまりのある会話やニュースの流れ・論理構成を把握できる聴解力が求められる。2人はともに7月の試験で認定された。
介護福祉士目指し
ハウさんは経済連携協定(EPA)に基づく外国人介護人材の受け入れ事業で、2年前に来日。瀬谷町の特別養護老人ホーム「愛成苑」で働き、介護福祉士の資格取得を目指している。
日本語能力を伸ばすために、せやまる・ふれあい館で開かれている同教室や青葉区にある学校に定期的に通う。愛成苑の利用者やスタッフから学ぶ機会も多く、「優しく教えてくれます」と感謝の気持ちを抱く。休日もニュースなどを聞きながら勉強に励む。
N1は3度目の挑戦にして認定。初回に比べて読解力が伸びたようで、「先生方や愛成苑のみなさんのおかげで合格できました。これからも頑張ります」と意気込む。
子どものため
ティエンさんは2006年に来日。7歳と3歳の子どもがいる。子育てを通じて日本語の必要性を感じて勉強するようになり、約1年前からは同教室に通い始めた。また、インターネットを通じて日本語を話せるベトナム人から指導を受けたりと工夫をこらす。
N2は2年ほど前に合格。初挑戦というN1に向けては今年1月頃から本格的な勉強を開始し、子どもが寝た後の2〜3時間の勉強を毎日続けてきたという。合格については「自分の能力にチャレンジしようと思って受けました。信じられません」と喜ぶ。また、「将来は日本語の通訳や先生になれれば。もっと勉強しないといけませんね」と笑顔で話す。
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