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公開日:2023.11.09
三ツ境小学校
地域一体で防災訓練
子どもの学び深める
三ツ境小学校(飯田雅人校長)で10月28日、地域一体型の防災訓練が開かれた。近隣住民や瀬谷消防署、消防団などと連携しながら訓練に取り組むことで、児童の災害に対する意識を高めていくことが目的だ。
この取り組みは地域の代表者や学校関係者などで構成される「三ツ境小学校地域防災拠点運営委員会」による訓練と、同校の訓練・学習を同時開催するもの。子どもたちが訓練の様子を近くで見たり、消防署や関係団体から災害対策の知識・技術を教わることで、防災・減災につなげる。
2021年度に始まり3回目。過去2年間はコロナ禍で人数制限などがあったため、今年度が最大規模となった。
学年ごとに学習
この日は中庭や体育館で、ポップアップ式テントや段ボールベッドの設営、応急手当の体験、備蓄庫やペット保管場所の見学などさまざまなプログラムが実施。児童は避難訓練の後に学年ごとの防災学習に取り組んだ。
1年生の授業の一つは地震の仕組みや対策を紙芝居で楽しみながら理解しようというもので、地域団体「紙芝居座せや」が指導にあたった。会員らは「地震がきたらどうするの?」という作品で、通学路や家の危険なポイントを説明。トイレや風呂で被災した時は閉じ込められないようにドアを開けることや、飛散ガラスから足を守るために靴を枕元に置いておくことなどを呼びかけた。子どもたちは「地震が起きた時はテーブルの下に隠れるようにしたいです」「通学路にある柱に気を付けます」などと、地震対策への理解を深めた様子だった。
4年生はこれまでに調べた防災学習の成果を3年生に発表し、避難所やハザードマップの役割、今年で100年を迎えた関東大震災の被害などを紹介。防災グッズの解説もあり、水や食料、医療品などに加え、親とはぐれた状況を想定して家族写真を入れておくことを薦めていた。発表した児童は「家の近くの避難所を事前に調べて欲しいです」「必要な防災グッズを知らない人も多い。しっかり確認してください」と話していた。
飯田校長は「子どもたちにとっては地域や関係諸機関の皆様に教えていただきながら、あらためて防災について考える良い機会となりました。来年度以降も継続していきたい」とコメントした。
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