瀬谷区 教育
公開日:2023.11.23
せやっこわくわくワーク
農業の魅力農家に学ぶ
瀬谷区の産業について理解を深める「せやっこわくわくワーク」(主催/瀬谷区役所)の農業コースが、11月11日に瀬谷区民文化センターあじさいプラザで開催。区内で農家を営む岩崎良一さんが講師となり、子どもたちに仕事内容から苦労、やりがいまで幅広く伝えた。
同ワークは小学校5・6年生が対象で、今年度は工業・農業・商業の3種類。農業コースはさつまいもや里芋の植え付けと収穫、酪農体験が春から秋にかけて行われ、11日の講話が最後となる。
岩崎さんは4代続く竹村町の農家。21歳で家業を継ぎ、現在はジャガイモやトウモロコシなど年間約15種類を栽培。また、缶ビール「横浜ウィート」((株)横浜ビール)で使用されている小麦も生産している。
講話では県立中央農業高校で学んだ3年間で家業を継ぐことを決めたエピソードや、落花生の種まきから収穫までの工程、中央卸売市場に出荷した品がスーパーマーケットの店頭に並ぶまでの流れを解説。農家の大変さや苦労に、生育状況が気温や天候に大きく左右されること、機械や設備を揃えるのに多額の費用が掛かることなどを挙げた。その一方で、自分が作った野菜を身近な人々が買ってくれることなどが魅力だとして、「人が生きていくために必要な食に関わる仕事。大変なこともあるけれど、皆さんが生きていくためには農家が頑張らないといけないと思っています」と子どもたちに呼びかけた。
質疑応答では大根の値段が高くなっている理由について質問があった。岩崎さんは夏の酷暑や雨が少なかった点などを説明し、「これからは値段が落ち着いてくると思います」と話した。
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