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公開日:2023.12.14

田中文太君(阿久和東)
紙芝居コンクールで優秀賞
ボウリングのピン主役に

  • 受賞作品を持ち喜ぶ田中君

  • 作戦会議のシーン

 阿久和東在住の田中文太君(三ツ境小学校3年生)がこのほど、国内外から作品が寄せられた「手づくり紙芝居コンクール」のジュニア部門で優秀賞に輝いた。ボウリング場のピンを主役にした作品で、絵の構図や色合い、脚本などが高く評価された。

「ボールを避けたら楽しい」

 同コンクールは紙芝居文化推進協議会の主催。23回目の今回はジュニア(小学生以下)と一般(中学生以上)で196点が集まった。

 有識者らによる選考と、入賞15点が対象となる公開実演審査会(11月26日・県立青少年センター)で大賞などが決定。ジュニア部門の優秀賞は6点だった。田中君は「自分の紙芝居を見ている人たちが喜んだり、笑ったりしてくれるのが嬉しかったです」と実演を振り返る。

感情豊かに

 同コンクール初挑戦という田中君の受賞作は「ボウリング場のピンとわちくん」で、主役にあたるピンたちとわちくんの対決を描いている。家族でボウリングを楽しむことが多いそうで、「ピンもボールを避けたり出来たら楽しいなと思いました」と田中君。ピンたちは倒されないように作戦会議を行い、武器や盾も装備して、立ち向かっていく。終盤では「弱い気持ちを押さえながらボールに近づきました」と、その感情なども丁寧に描写しており、母親の奈津美さんは「この子の優しさがにじみ出ていて、微笑ましいシーンになっています」とコメントした。

 絵を描くことが好きで、ピンの一人一人を表情豊かに描くことにこだわった。難しかったというのが、わちくんがボールを投げるシーン。臨場感が出るようにと、自分が投球している写真を見ながら創作するなど工夫を凝らした。

 紙芝居・絵本作家の長野ヒデ子さんの選評では「ピンたちが人格を持って向き合っているのが実にいい」と評価された。

 田中君は優秀賞を獲得したことについて「嬉しいです」と喜んでいる。また、コンクールの他作品を観るなかで、絵が飛び出したり動いたする「しかけ紙芝居」に興味を持ったという。「とてもワクワクして楽しかったので、しかけ紙芝居に挑戦してみたいです」と次の創作に意欲を見せている。

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