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公開日:2024.02.22
災害ボランティアセンター
ICT活用へ訓練
スムーズな受入・派遣へ
大地震などが発生した際に被災者と支援者をつなぐ「災害ボランティアセンター」の設置・運営訓練が、2月5日にせやまる・ふれあい館で開かれた。瀬谷区社会福祉協議会が主催したもので、ボランティアのスムーズな受け入れや派遣を図るため、ICT(情報通信技術)が取り入れられた。
被災者と支援者をマッチング
同センターはボランティア活動を円滑に進めるための拠点。被災者が必要としている支援を把握するとともに、各地から集まったボランティア希望者の受け入れ・調整を担い、要請に応じて派遣する。現地の状況が変化するなか、被災者と支援者を適切にマッチングする重要な組織だ。区内では瀬谷区災害対策本部からの求めに応じて、区社協が開設し、瀬谷区災害ボランティアネットワークと協力して運営することになっている。
訓練で活用されたのが、システム開発のサイボウズ(株)によるクラウドサービス「Kintone」(キントーン)。ボランティアの受け付けなどの仕組みは従来、紙や手作業によるアナログな形だった。キントーン導入後は二次元コードなどを用いて事前登録を受け付けることで、人数や希望の活動場所などを事前にデータで把握できるという。大規模災害時には報道などによって特定の地域にボランティアが集中するケースがあり、「人の流れをコントロールし、被災者と支援者のミスマッチを防ぐことにつながる」と区社協職員は説明する。
活動当日のセンターでの受け付けについても、スマートフォンなどから二次元コードにアクセスして行えるようになっており、行列ができるような状況を避けることができる。作業場所もマップで表示されるため、従来のように紙の地図などを用いて詳しく説明する必要が無いという。
手順を確認
横浜市社会福祉協議会は2022年、サイボウズと災害時支援協定を締結。区社協でもキントーンの活用に向けて準備を進めていた。
5日は区社協と区の職員に加えて、同ネットワークや瀬谷区民活動センターも参加。主に同ネットワークの会員がボランティア役を務め、物資の仕分けや炊き出しなど作業内容を確認した上で二次元コードを読み込むなど手順を確認した。
区社協の職員は「これまでに紙ベースで行っていた作業を、少ない人数で出来るようにになる。ボランティアの人数を事前に予測出来る点も大きい」と手ごたえを話す。「今後も訓練を重ねて、発災時にどの職員がセンターに来ても運営できるよう全体の習熟度を上げていきたい」と意気込んでいる。
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