神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区版 公開:2014年7月24日 エリアトップへ

深谷通信所返還(上) 69年ぶりに実現 直径1Km、円形状の敷地

公開:2014年7月24日

  • LINE
  • hatena
米軍施設であることを示す看板
米軍施設であることを示す看板

 戸塚区に隣接し、泉区の和泉町と中田町にまたがる米軍施設、深谷通信所が6月30日に返還された。戦後の1945(昭和20)年、米海軍により接収され、2004年に返還に向けた手続き開始が日米合同委員会で合意されてから10年。都市化が進む市街地に隣接する大規模な跡地の活用法に市民らから期待の声があがっている。

 同施設の敷地は直径約1Km、面積約77ヘクタール。旧日本海軍の通信施設で、電波干渉を防ぐために円形状でつくられた。米海軍による接収後、在日米海軍厚木航空施設司令部の管理下で送信施設として使用されてきたが、部隊撤退後は遊休地化していた。

 敷地の東側はかまくらみちが南北に縦断しているが、東西を横断する道はなく、周辺住民は同施設を迂回してきた。敷地内は徒歩で通ることはできるが、中心のフェンス等で囲まれたアンテナや建物等がある一帯(囲障区域)は立入禁止となっている。

 同施設は全面国有地のため、米軍から防衛省に返還後、土壌調査等を経たうえで財務省管理に移行される。国は跡地利用について市の意向を尊重する考えを示しており、市は今年度末までの跡地利用基本計画の策定を目指している。

 跡地利用について、戸塚区では2012年に広報による区民意見募集、区内近隣地域との意見交換会、地区懇談会を実施した。周辺道路の整備を求める強い要望があったほか、求める施設として、公園・広場やスポーツ施設、菜園、広域避難場所、墓地、複合商業施設等があがった。

 跡地利用に期待の声がある一方、敷地内を野球場や農園等として利用してきた周辺住民らからは「いつまで利用できるのか」、「代替地を探すにしても厳しい」といった声があがっている。返還後は土壌調査等が行われるため利用できなくなるのが基本線で、利用者にとって「返還」により厳しい現実が付きつけられた。 

――つづく
 

敷地の中心フェンスの奥は立入禁止区域。写真はいずれも7月1日撮影
敷地の中心フェンスの奥は立入禁止区域。写真はいずれも7月1日撮影

㈱横浜建材工業

屋根と外壁のプロ 屋根の無料点検実施中。瓦一枚からでも!

https://yokoken.com/

<PR>

戸塚区・泉区版のコラム最新6

ゆめが丘・定点観測

ゆめが丘・定点観測

第18回 撮影日2024年4月9日 午前10時〜雨

4月18日

泉サポートプロジェクト

泉サポートプロジェクト

vol.5 中北薬品株式会社 横浜西支店

4月18日

とつか歴史探訪

第105話 戸塚区・泉区の誕生

とつか歴史探訪

4月11日

お口から始まる健康、見直してみましょう

お口の健康塾 5th Vol.1

お口から始まる健康、見直してみましょう

4月4日

とつか歴史探訪

第104話 住民パワーが誕生させた東戸塚駅

とつか歴史探訪

3月14日

脊柱管狭窄症で歩けないあなたへ

NORII先生に聞く!「カラダ改善プログラム」その4

脊柱管狭窄症で歩けないあなたへ

3月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

戸塚区・泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

戸塚区・泉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook