舞岡町にある、舞岡ふるさと村「虹の家」が開館20周年を迎えた。それを記念したイベントが5月20日(土)、同館で開かれる。
ふるさと村は、面積がおよそ103ヘクタールあり、その中に田畑35ヘクタール、山林24ヘクタールを残す市内有数の緑地。1970年の「市街化調整区域」指定をもとに、79年には国の「農業振興地域」、市の「農業専用地区」指定を受けている。そうした経緯を踏まえ横浜市は90年、農用地区域の景観保全と活性化を目的に「横浜ふるさと村」に指定し、整備を開始した。市内に「ふるさと村」は舞岡のほかに、青葉区の寺家町がある。
村内には舞岡産の野菜や花などを直売する「舞岡や」、「ハム工房まいおか」、ふれあい広場などが設置されている。
多様な企画を実施
「虹の家」は、ふるさと村を訪れる市民に舞岡の農業、自然、農村文化を紹介するとともに、それに親しむ機会の場の提供をするための総合案内所として97年5月に開館したもので、研修室や調理室、展示場コーナーなどを備えている。
「虹の家」では、そば打ちや、舞岡産の野菜を使った料理教室などのほか、村内の自然や緑を一眼レフカメラで撮る手法を指導するカメラ教室、季節ごとの虫や植物の観察会、森の散策会、ホタル観察会など多岐にわたる企画を用意している。年間の利用者は約3万5千人を数えるという。
村内には現在でも50戸以上の農家が農業を営んでおり、趣味として家庭菜園に取り組む人も多い。港南区在住の播博さんは季節の野菜や果物を趣味で育てている。「ここは駅からも近いのに、自然豊かでとてもいい。これからも楽しみたいね」と笑顔だった。
「虹の家」の松本光正館長は「20年が経過し、かなり親しまれてきたと思う。これからも魅力的な企画を立てて、もっと足を運んでもらえるようにしたい」と話している。
5月20日(土)の開館20周年メインイベントは、苗木・舞岡野菜のプレゼント(なくなり次第終了)のほか、そば打ち教室卒業生によるそばの試食、漬物の試食・販売などが行われる。時間は午前10時から午後1時。
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