第211回 男のおしゃれ学 「結婚式アラカルト」パリ本部FIMT国際デザイナー中嶌 敏男
昭和の頃までは結婚は「家」を重視されていたが、現在は結婚する本人同士を重くみるようになり、結婚式場の案内の札も「家」という字が見当たらなくなった。結婚式では式場から披露宴の招待客まで、後々の将来の生活設計の事も頭に入れつつ、本人同士が話し合って決めることがますます大切になっている。
「大安」の日は式場の確保も大変で、なんといっても料金は高いし、時間的にも混雑する。大安の日に式を挙げたからといって必ずしも離婚しないという保証もない。
昔から嫌われている「仏滅」の日に結婚式を挙げる人もたまにいる。そんな日はどこの式場も空いていて交渉次第では料金も驚くほど格安で時間もタップリ取れる。「仏滅だから離婚した」と言われないよう、かえって夫婦仲良く協力し結婚生活を真剣に考え、お互いに我慢することもできる。
お色直しも顔を出したかと思えばすぐ席を立ち何度もする式もあるが、1回か2回程度にし、片方が洋服で片方が和服といったミスマッチにならないよう気を付けること。
筆者たちは誰からも祝福されず、結婚式すらしなかった。その頃はふたりとも若くて何の保証もなく、その日暮らしのような生活であったが、お互いの良いところだけを見つめ合って励まし合い生きてきたから夫婦仲良く48年近くも暮らして来られたような気がする。
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