合格率約5%の難関と言われる「気象予報士」。その国家資格を駆使するのが平戸在住の遠藤君江さんだ。遠藤さんは2009年に資格取得して以来、区内外で活躍を続けている。
あえて難関にチャレンジ
きっかけは、当時小学生だった子どもとのふとした会話だった。学校で保護者が児童の勉強を補助する機会があり、「自分には教えられることがない……」と思っていた遠藤さん。「すると、“ママは何もできないの?”と言われてしまって」。その何気ない一言がチクリと刺さり、一念発起。もともと地学や数学などの理系科目を得意とし、好奇心旺盛な性格も相まって、一般的に難易度が高いとされる気象予報士資格の取得を決めた。
日々の勉強は子どもが寝静まってから。1日2時間を目途に専門書を熟読し、過去問題を繰り返し解くなどコツコツと努力を重ね、5回目の受験で見事合格。「家族も喜んでくれたし、なにより驚いていました」
「主婦にとって役立つ」
取得後は主婦や子ども向けに講座を開催する(一社)日本気象予報士会「サニーエンジェルス」に所属。クイズやゲーム形式で楽しく天気について学んでもらおうと、各地で講座などを行ってきた。「主婦にとって天気はすごく重要。雨の前兆が分かれば、洗濯物を干すタイミングに困ることもない。快適な生活への近道です」と笑顔で話す。
今年からは、これまでの経験を地元で生かそうと「よこはま気象予報士サークル ひまわり」を設立した。近隣に住む気象予報士仲間5人とともに、昨年夏に多発した豪雨被害を踏まえ、「気象による災害」をテーマに勉強会を実施。8月にも東戸塚で開催する予定だ。遠藤さんは「地震と違って、気象は“予測できるもの”。だからこそ、知識を身に付けて自助・共助に努めてほしい。活動がその助けになれば」と話す。
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