9月のアジアスカッシュマスターズ選手権男子70歳以上の部で優勝した 生沼 邦啓(くにひろ)さん 平戸在住 76歳
スカッシュでの交流に感謝
○…「勝ちは意識しましたが、それよりも楽しむことを大事にプレーしました」。9月に行われたスカッシュのアジア大会で全勝し、優勝に輝いた。国際大会での上位入賞は2回目。対戦後には会話を楽しんだり、ともに食事を取ったりすることもあるという。「海外選手との交流が深く、広くなりました。その点も魅力の1つですね」
○…スカッシュとは4面を壁で囲まれたコートの中で、小さいゴムボールをラケットで、壁に向かって交互に打ち合うスポーツ。世界での競技人口は2000万人を超えるが、日本ではまだまだ少ないのが現状。「私の年齢でも出来るスポーツ。テニスとは違った技術や駆け引きがあるので、これから競技人口がもっと増えてほしい」
○…始めたのはたまたまスカッシュコートの折込チラシを見て、夫婦揃ってスクールに通ったのがきっかけ。60歳から16年続けてきたが体力は衰えておらず、「周囲からは“ランニングマン”と命名されるくらいに、試合中走っているみたいです」と冗談交じりに話す。
○…5人きょうだいの末っ子として小田原で生まれる。今では息子と娘も手を離れ、ギターや声楽、旅行など多くの趣味に没頭している。「妻には『今が人生で1番楽しいでしょう』と言われました。実際、仕事をしていた時と同じくらい忙しいですが、充実していますね」
○…競技人口が少ないため、1カ所に様々な年代が集まる。大学生と練習することもあるといい、「国内外の対戦相手やレッスン仲間など、スカッシュをしていなければ生まれなかった出会いが数多くありました。そのおかげで日々楽しいです」と顔をほころばせる。目標は世界大会での優勝。「日本人チャンピオンはまだいないので、最初に獲りたい」と前を向いた。
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