横浜市役所新市庁舎が6月29日、全面供用を開始。これまで複数の建物に分散していた各部局は22日までに引っ越しを終え、集約された。地上32階建てで、1・2階には商業施設「ラクシスフロント」が入居しているほか、庁舎外周には明治・大正時代の遺構を展示、また大岡川沿いにプロムナードも整備された。
これに伴い、JRの桜木町駅新改札がオープンし、新市庁舎を結ぶ歩行者専用の「さくらみらい橋」も6月25日に開通している。さくらみらい橋は、全長約232m。桜の名所、大岡川に掛かることや未来へのイメージから公募で名称がつけられた。
同日には改札直結の商業施設「CIAL桜木町ANNEX」と「JR東日本ホテルメッツ横浜桜木町」がオープン。「CIAL―」には横浜ならではの5つの専門店(ミートダイニング、洋食屋、ベーカリーショップ、スイーツショップ、バー)が集まるフードホール「KITEKI」やスーパー「成城石井」などが出店した。
「鉄道発祥の地」にちなみ、実物の110形蒸気機関車や再現された客車、ジオラマなどが楽しめる「旧横ギャラリー」も併設している。
改札からはさくらみらい橋を経由して北仲通地区に行けるほか、線路を挟んだ歩道橋を使えば野毛方面へ。大岡川をまたぐ既存の歩道橋からは関内エリアに行くこともでき、回遊性向上につながりそうだ。
新市庁舎周辺では新型コロナウイルス感染症の影響で一部店舗のみが先行オープンしていた商業施設「北仲ブリック&ホワイト」が6月25日に正式開業している。
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