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舞岡町の木下さん 横浜マイスターに選定 水琴窟(すいきんくつ)の独自技術に評価

経済

掲載号:2020年10月8日号

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「これからの伝統になる技術を伝えたい」と木下さん
「これからの伝統になる技術を伝えたい」と木下さん

 横浜市が市民の生活・文化に寄与する優れた技能職者を選定する横浜マイスター。今年度の選定結果が先月17日に発表され、区内から舞岡町在住で造園業の木下透さん(62)が選ばれた。日本庭園の技法である「水琴窟」の独自技術などが評価された。

 横浜マイスター事業は毎年度1回、自薦・他薦で募集。25期目は木下さんを含む3人が選定された(故人含め計64人)。

 造園業種ではこれまで大胡周一郎さんと荒川昭男さんが選出。木下さんは「自分とは別格」と尊敬する2人の活動を近くで見てきた。横浜マイスターになると、さまざまな行事で技能の魅力を伝えたり、後進を育て継承する活動を5年以上行うことになっている。「年齢を逆算すると、今しかない。実践で使える技術を若い人たちに伝えたい」と思い立ち、自ら応募した。選考委員や実地調査員による厳しい選考を経て、吉報を受けた時は「報われたな」と胸をなでおろしたという。

排水に工夫鳴り続ける音

 評価された「水琴窟」は、手水鉢(ちょうずばち)の地下に瓶(かめ)を埋め、落ちた水滴が空洞に反響して琴のような音を生み出す。通常は年月が経つと瓶の底に泥がたまり音が鳴らなくなってしまうが、木下さんが開発した仕組みでは、瓶から泥が流れる様に排水することで音を絶やさず響きを保てる(=左図)。「あるもので何とかするのが技術」。14年前に依頼された庭のリフォームで、使わなくなった瓶を再利用して作った水琴窟は、毎年庭の手入れに行くが今も変わらず音を響かせているという。

 また3年程前から、自らの剪定技術や作業工程をウェアラブルカメラで撮影しYouTubeで発信している。元は従業員に教えるために始めたことだったが、自分で剪定する人や若い造園関係者から反響があり、チャンネル登録者は現在3万人を超える。「技術は門外不出じゃなくて、聞かれたら1から10まで教えたい。これからも求められたら応えていきたい」

水琴窟(提供)
水琴窟(提供)

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