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「動物福祉の視点を」 吉田町宝蔵院 オーガニック卵を収穫

文化

掲載号:2021年9月16日号

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小屋の中を自由に歩く鶏
小屋の中を自由に歩く鶏

 吉田町の宝蔵院では鶏を飼育し取れたての卵を収穫している。

 以前から無農薬・無化学肥料で育てた野菜を門前で販売するなど、オーガニックにこだわりをもつ宝蔵院の塩澤善弘住職。同院が鶏を飼い始めたのは昨冬。野菜の売上金を動物愛護センターに寄付しに行った際に、一匹の雄鶏を引き取ったのが始まりだ。以来、塩澤住職は鶏の流通や飼育について調べ、さまざまな問題があることを知ったという。「これらの鶏は、卵を産む道具として飼われています。日本はアニマルウェルフェア(動物福祉)に欠けているのでは」と塩澤住職は苦言を呈す。現在同院では雌鶏や殺処分される予定だった雄鶏も含め36羽の鶏を飼い、ストレスがないよう狭いゲージに閉じ込めたりせず、自由に歩き動物らしく生きられる環境で飼育。餌も遺伝子組み換えがされていないものを山梨県まで買付けに行き、与えている。

 8月中旬から3月に生まれた雌鶏が卵を産み始め、最近は毎日安定して卵を収穫できるという。現在は、収穫した卵は法事で訪れた人などに配られているが、今後は販売も行い、売上金を寄付する予定。塩澤住職は「養鶏の問題を知って、普段食べる卵を少し変えるだけで鶏たちの未来が変わるかもしれません。私たちの取り組みが、誰かが気づくきっかけになれば」と話した。

取れたての卵
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